スペイン大洪水から1週間 被災地では軍民共同で後始末
パイポルタ、スペイン、11月6日 (AP) ― スペイン東部で発生した鉄砲水は、わずか数分の間に行く手にあるあらゆるものを押し流した。 対応する間もあればこそ、住民はそれから数時間車や家、会社に閉じ込められた。 10月29日の大洪水から1週間、当局は218人の遺体を収容し、未知数の行方不明者の捜索を続けている。 数千人のボランティア、兵士、警察の増援部隊は、家屋、道路、街路を覆う厚い泥やガレキを撤去している一方で、飲料水を含む基本的な物資の不足に直面している。 事故車をレッカーで運び出し、泥やガレキを取り除くことが優先されているが、すべて地元住民が家や商店、職場に戻れるようにするためだ。 暴風雨はマグロ川とトゥリア川の流域に集中し、29日の夕方から30日未明にかけて、ポヨ運河の水が壁となって河岸を越水した。 瞬く間に道路と鉄道線路が冠水、バルセロナ南部郊外の町や村の家屋や商店が浸水した。 スペインの国立気象局によると、被害が大きかったチバでは、8時間で過去20カ月を上回る雨が降ったという。 約1万5000人の兵士、国家警察官、市民警備隊の憲兵隊がこの地域に展開し、スペイン国内における軍と治安部隊の平時の動員としては最大規模となっている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)