またもや水上バイクの転覆事故が発生。事故原因は強風の中の3人乗り。荒れた水面では、水上バイクに乗らない!【福井県・坂井市】
またも水上バイクの転覆事故。今度は男女3人が乗っていた
9月27日午後、福井県坂井市三国・九頭竜川河口で水上バイクが転覆し、乗っていた3人が溺れる事故が発生した。 溺れていたのは福井の40歳の男性1人と、女性2人。 福井海上保安署に取材したところ、午後1時40分ごろ、坂井市の三国漁港に入港しようとしていた底曳き網漁船の乗組員から、「水上オートバイが転覆し乗っていた人が溺れている」と118番通報があったという。 事故現場が河口ということで船の往来もあり、幸いにも港に戻る漁船に救助された。3人とも命に別状はなかったが、男性1人が体調不良を訴え、病院に搬送された。 事故当時、海上では北の風9メートルと、やや強い風が吹いていた。
無人の水上バイクは、現在、捜索中でまだ見つかっていない
さらに詳しく話を聞くと、落水した際、男性は離れてしまった水上バイクを泳いで追いかけようとしたそうだ。 水上バイク用のライフジャケットは浮力体が厚く、着用したままだと泳ぎにくい。どんどん離れていく水上バイクを追いかけるため、一時はライフジャケットを脱いで泳ぐことも考えたという。 しかし、一緒に乗っていた女性2人が落水したことでパニックを起こし、男性にしがみついてきたため、男性は水上バイクを追いかけるのを諦めたという。 転覆した水上バイクはまだ見つかっておらず、現在、福井海上保安署が捜索している。
大きな波が出る水面で、「2人乗り、3人乗り」をして出航はしない
今回、3人は無事に漁船に救助されたが、水上バイクの場合、波にもまれて落水するケースは非常に多い。 一般的に 風の強い日は 水面が荒れることが多いので、出航するのは 危険とされている。 しかし、他の小型船舶に比べて、水上バイクは波に強い。大波の中でも「高度な 操船技術を持つ人」なら 走行することが可能なので、つい海に出てしまう人もいるのだろう。 正直なところ、「2人もしくは3人乗り」をして波のある水面を走るのは、非常に危険な行為である。 後部座席の人にしがみつかれて、操縦者も一緒に振り落とされる危険があるからだ。
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