安東弘樹さんのガレージハウスを訪問! どんな建物? こだわりは?
――ガレージハウスを建設するにあたっては、どんな発注をされたんですか? 安東さん:クルマ2台を並べて置けて、ソーラー発電の設備とクルマの充電設備があって……くらいの条件しかなかったのですが、それだと設計のしようがないということだったので、「秘密基地」というキーワードを提示しました。その結果、外観や窓の感じを秘密基地っぽくなっています。 ――大人の秘密基地ですか。うらやましいです。 安東さん:窓が高い位置にあるので、設計図を見たときは室内が暗かったり、閉塞感があったりするのではないかと思ったのですが、完成してみると意外に明るいですし、開放感もあって、さすがプロの仕事だなと思いました。 ただ、普通の住宅とは異なる見た目なので、建ったばかりのころはご近所で話題になっていたみたいです。そもそも玄関がないですし、「これって何の建物? 倉庫?」といった感じで……。ご近所の皆様には、お宅に伺ってしっかりとご説明させていただきました。 ――確かに、ご近所さんはびっくりするかもしれません(笑)。ガレージハウスを建てるなら、ご近所さんへの配慮も重要ということですね。
――土地はどうされたんですか? 安東さん:「予算内の土地があったらいいな」くらいの考えで検索してみたら、いくつか見つかりまして、条件によって値段はまちまちだったんですが、思ったよりも安く探せました。 正直、最初は「無理だろうな」と思っていたんです。会社を辞めた後の仕事の量、経済状況がなんとなくつかめてきた中で、まず、土地の値段を見たときに、初めて「これ、もしかしたら実現できるかも」と思えました。土地を見てみるまでは、まったくの冗談というか、夢物語、そんな状況でした。 ――建設はスケジュール通りに進みましたか? 安東さん:2020年に発注して2021年に完工したのですが、本来ならもっと早くできるはずでした。当時はコロナ禍で、ソーラー発電設備の半導体が遅れたり、アメリカから輸入したシャッターは、現地の港湾がストップしてしまって届くのが遅れました。