【1年生で小学校6年間の漢字を制覇】小学4年で漢検準1級に合格のスーパーキッズ! 国字、故事成語、古典を含む約3000字をどう制覇した?
母は、息子が楽しんで学べるよう工夫した
――お母さまはどんなサポートを? 智子さん:主にスケジュール管理です。「受検の2週間前からは過去問に集中したいから、それまでにできればテキストを2周しよう」「〇日までに〇ページまでやろうか」と目標を息子と一緒に話し合って決めました。 2級までは、私が日々の予定まで立てていたのですが、準1級では私が1週間の大まかな目標を決めたら、本人が1日ごとの予定を決めるようになりました。自分で計画を立てる力もついてきたなあと思います。 ――「今日は疲れたからやらない」ということはなかった? 智子さん:ありますよ(笑)。勢いが乗ると進めますが、こちらが声をかけるまでテレビを見たり本を読んだりアプリゲームをしたりすることもあり、余裕のあるスケジュールを組んでも、毎回なかなか予定通りに進みませんでした。 ――息子さんが嫌にならないようにどのような工夫をされましたか? 智子さん:自主的にやるのを待っていてもなかなかやらないときは、「今日の分終わった?」と声かけをしました。漢検のアプリや漢字に関するアプリをダウンロードして、ゲーム感覚で取り組めるようにもしましたね。なるべく楽しんで勉強できるような環境作りを心がけました。 ――準1級に向けて勉強している姿は今までとは違いましたか? 智子さん:気合いが違いましたね。言われなくても自分からやっていたような気がします。電車を待つ時間や通学の間にも毎日勉強していたので、コツコツ努力してるなと見ていました。
1級にも挑戦したい。将来は漢字に関係する仕事に
――漢字がお好きのようですが、普段から本もたくさん読まれるんですか? 智子さん:幼稚園の頃から図鑑が大好きで、特に生き物の図鑑はボロボロになるくらい読んでいました。今は、私が用意した本を読んだり、本人が図書館で、名探偵コナンシリーズや科学漫画サバイバルシリーズを借りてきています。 ――暗記もお得意なんですね。 智子さん:小さい頃から覚えることは本当に早かったので、本からいろいろなものを吸収しているようです。その知識を、学校の授業で復習し、補填して整理しているんでしょうね。 ――龍哉くん、漢字の好きなところは? 龍哉くん:いろいろな漢字があって、調べれば調べるほど、どんどん分かっていくところです。故事成語も意味が分かればおもしろくなりました。 ――今後の目標を教えてください。 龍哉くん:5、6年生は中学受験の勉強をしたいので、漢検はいったんお休みするかもしれないのですが、中学受験が終わったら1級に挑戦したい。将来は漢字に関係する仕事に就けたらいいなと思います。
取材・文/黒澤真紀 写真/ご本人提供