「できる限り会合は控えて」 菅首相「静かな年末年始」呼び掛け
菅義偉(すが・よしひで)首相は25日、記者会見し、首都圏を中心に感染拡大が続いていると説明したうえで「今月、東京都内の人出はほとんど減っていない。このままではさらなる感染拡大が避けられない状況だ。国民のみなさまには明日から、年末年始は是非ご協力をお願いしたい。静かな年末年始をお過ごしいただきたい」と呼び掛けた。 【動画】菅首相、年末年始「できるだけ会合控えて」特措法改正にも言及
菅首相は年末年始について「家族や友人で集まる機会も多いと思う」としたうえで、「できる限り、会合は控えていただき、なんとしてもこの年末年始で感染拡大を食い止めることができるようご協力をお願いいたします。年末年始は医療機関の体制も縮小せざるを得ない時期です。これ以上医療機関に負担を増やさないためにも、お一人お一人のご協力が必要であります」と語った。
「ワクチン開始までなんとか」
「最終的に感染対策の決め手になるのがワクチンです」。会見で菅首相は、日本でもワクチンの治験が始まっていることを報告したうえで、「2月にはデータがまとまる予定。安全性、有効性を最優先に審査し、承認されたワクチンを必要な方にできるだけ早く接種を開始できるよう関係省庁一体となって作業を進めている」と語った。 そして「4月の緊急事態宣言、夏の感染拡大に継いで度重なるご協力お願いとなるが、みなさんとみなさんの家族、そして大切な方の命と暮らしを守るために、まずはワクチン接種が始まるまでの間、医療体制をなんとか持ちこたえられるように『静かな年末年始』を重ねてお願いします。1日も早く感染を収束させ、感染が始まる前と同様の日常を取り戻し希望に満ちた社会を実現するために、是非力を貸していただきたい」と訴えた。