一族には国内外の活躍馬ずらり 1.5億円馬ダノンピクチャー/関東馬メイクデビュー情報
先週の配信で取り上げた4頭はカザンラクとルージュナリッシュが勝ち、オルグジェシダ3着、ジョイフルニュース2着の好成績を残した。第5回東京開催の3週目も土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。昨年の同週(土曜日)に行われた芝2000mではジャスティンミラノが勝ち、のちに皐月賞を制した(2着のヘデントールは今秋の菊花賞で2着)。今週は芝2000m(日)と牝馬限定戦の芝1600m(土)に注目だ。 【11月16日(土) 東京芝1600m・牝馬】 ◆インプロペリア(牝、父ロードカナロア、母パストフォリア、美浦・森一誠厩舎) 3歳上の全姉にサブライムアンセム(フィリーズレビュー)、伯父にコディーノ(重賞2勝)、叔母にチェッキーノ(フローラS)、いとこにノッキングポイント(新潟記念)とチェルヴィニア(GI・2勝=オークス、秋華賞)がいる。「順調に併せ馬で時計を出せているし、動きもいい。牝馬らしいタイプで瞬発力がありそう。芝のマイルぐらいが合うと思います」と森一誠調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。 ◆キアラメンテ(牝、父ドゥラメンテ、母レオパルディナ、美浦・鹿戸雄一厩舎) 母はデビュー勝ちを飾り、フェニックス賞1着、小倉2歳S2着など2歳戦で活躍した。「ゲート試験の頃は体力不足だったけど、しっかりしてきた。軽い走りをするし、体の使い方がいい。前向きさも出てきたし、この感じなら初戦から走れそうです」と鹿戸雄一調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。 ◆ムーンアイドル(牝、父エピファネイア、母プリンセスムーン、美浦・高柳瑞樹厩舎) 母は韋駄天Sを勝ち、アイビスSD3着など短距離戦で活躍した。叔母にサウンドビバーチェ(阪神牝馬S)がいる。「追い切りの時計的には十分に動けている。牝馬で気がいいし、スピードタイプのイメージです」と高柳瑞樹調教師。鞍上は松山弘平騎手が予定されている。 【11月16日(土) 東京芝1400m】 ◆ベルアーブル(牝、父ビッグアーサー、母アグレアーブル、美浦・矢嶋大樹厩舎) 母はデビュー勝ちを飾り、芝1800~2000mで3勝した。「牝馬にしてはキンキンしたところがなく、おっとりした性格。まだ成長途上で線が細いけど、1週前の追い切りでは一生懸命に走っていました。ビシッと追ったことで変わってきてくれれば…」と矢嶋大樹調教師。鞍上は佐々木大輔騎手が予定されている。 【11月17日(日) 東京芝2000m】 ◆ダノンピクチャー(牡、父ドゥラメンテ、母ファイナルスコア、美浦・田中博康厩舎) 昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億5500万円(税抜き)。母はイタリアのG1リディアテシオ賞を勝っている。叔母にSea of Class(英愛G1・2勝)、いとこにサトノグランツ(GII・2勝)やワーケア(弥生賞2着)など一族には国内外の活躍馬が並ぶ。「ちょっと非力なところがあるけど、背中の感じはいい。まだまだ良くなってくると思います」と田中博康調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。 (取材・文:竹之内元)