【中継録画】野口聡一さん搭乗、民間宇宙船「クルードラゴン」打ち上げ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士・野口聡一さん(55)を乗せた米宇宙企業スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」運用初号機が16日午前9時27分(日本時間)に米国航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。 【動画】宇宙飛行士・野口さん搭乗「クルードラゴン」打ち上げ
スペースX開発の「ファルコン9」ロケットで打ち上げられ、17日午後1時頃(同)に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする予定。野口さんは約半年間滞在し、宇宙環境を利用した生命科学などに関する実験やミッションを行う。 当初は10月31日(同)の打ち上げ予定だったが、ロケットに追加点検が必要となったため延期された。その後11月15日(同)の打ち上げが決まったが、天候の問題でさらに16日に延期となっていた。
野口さんは、2005年にスペースシャトル「ディスカバリー号」でISS組み立てに参加。2009年には日本人として初めてソユーズ宇宙船に船長補佐として乗り込み、ISSに約5か月半滞在し、「きぼう」日本実験棟のロボットアームの子アーム取り付けや実験運用などを行っており、自身3度目の宇宙への挑戦となる。 2021年春までISSに滞在した後、クルードラゴンで地球に帰還。大西洋上のフロリダ半島沖に着水する予定だ。
10日に行われた会見で野口さんは「今回われわれのミッションは4人だが、共通の成功、そしてみんなに明るい未来を感じてほしいという大きな目標に向かって、一致団結して、全集中で臨みたい」と人気アニメ「鬼滅の刃」になぞらえて意気込みを語った。
NASAの商業乗員輸送プログラムの下でスペースXが開発したクルードラゴンは、同社のドラゴン補給船をベースにISSとのドッキング機構や生命維持システムなど有人機に必要な機能を加えた。直径4メートル、全長8.1メートルで7人まで搭乗可能。今回のミッションには野口さんを含む計4人のクルーが乗り込んでいる。 ※打ち上げの模様をYouTubeのTHE PAGEチャンネルでライブ配信します(映像提供:JAXA)