子育ての要注意ワード、「絶対に言わないと決めている」ことは何?実践してどうだった?
⚫︎深い傷になりかねない「暴言ともとれるワード」 「“バカ”などの暴言、言われると傷つくしやる気もなくなるし、何より深い傷になるのをわかっているから。暴言を吐いていいことは何一つない」(35歳女性/その他) 「軽口でも“死ね” “殺す”は絶対に言わないようにしています。言葉の重みを考えると、軽々しく使って良い言葉ではないので」(41歳女性/主婦) 「死にまつわる言葉。人を追い詰めることがある言葉を言うことは、人間性の現れだと思う」(55歳男性/技術職) 大人の私たちでも、暴言のようなパワーのある言葉は心に負担がかかります。敏感な子どもとなれば、その影響はどれほど大きいものか想像に難しくありません。人を傷つけることしかない強い言葉は、たった数文字でも重みがあるもの。「決して軽々しく口にしてはいけないもの」という認識を持たなければなりません。 ⚫︎その他、こんな「要注意ワード」もありました 「“前も言ったでしょ”って言葉は使わないようにしている、質問することは大切だから。わからないことは聞いてくれる」(38歳女性/総務・人事・事務) 「必要以上に怒らない」(53歳男性/その他) 「“面倒くさい”と言わないようにしています。自分のペースでコツコツこなして欲しいから」(39歳女性/主婦) 「下ネタは下品なので言わないと決めている」(58歳男性/コンピュータ関連) 各家庭ごとに決めている「要注意ワード」もあるでしょう。コメントのなかには、「その通りだなぁ」と思うものもあれば、「これはちょっと自分とは考え方が違うかな」というものも。 例えば筆者は、「前にも言ったよね?」は使っています。その理由は、聞いた責任を放置してほしくないから。家族ならまだいいけれど、お友達や先生が相手だったとき、「聞いた責任を持たず何度も聞き返すのはどうなのか……」と感じるので、きちんと話を聞くことは大事だと話します。 令和の子育ては、昭和のように厳しく叱ることが「当たり前」ではなくなりつつあります。もちろん子育ての形は十人十色ですが、子どもは思っている以上に敏感です。 とはいえ、親も人間。思うようにならないときは、つい言葉遣いが荒くなってしまうこともあるでしょう。そんなときは一人で抱え込まずに、家族・友人・専門機関の手も借りながら、まわりを巻き込んで育児を乗り越えていきましょう。
三木ちな