子育ての要注意ワード、「絶対に言わないと決めている」ことは何?実践してどうだった?
⚫︎思うところあっても、子どもの前では…「家族の悪口」 「お父さん(旦那)の悪口。お父さんをけなすような人になってほしくない」(41歳女性/総務・人事・事務) 「子どもから見ると、母親の悪口やほかの人への悪口はよくない。悪口を言うような子になって欲しくないので、頭にきていても子どもの前では言わないようにしている」(52歳男性/その他) 疲れていたり余裕がなかったりすると、愚痴を吐きたくなる気持ち……とても分かります。ただ、夫婦間の愚痴を子どもに言うのは考えもの。悪い面ばかり聞いていると、父親(母親)を尊敬できなくなり、子どもとの関係性が悪化してしまうかもしれません。 家族間で本音を言うのは大事なこと。ときには夫(妻)の悪い点を子どもの前で指摘する必要がある場面もあるかもしれませんが、それとあわせて「でも、いつもこんな風に頑張ってくれてるよね」などのフォローも一緒に共有することが大切だと感じます。 ⚫︎兄弟や友達など、「人と比べない」 「上下関係を作らないために、姉妹で比較しないようにしている」(29歳女性/その他) 「お互いにイヤな気持ちになってしまうので、ほかの人と比べないようにしている」(55歳男性/その他) 「自主性が育たなくなるので、“ほかの子はやっている”など、比べたりするような言葉はかけないようにしている」(57歳男性/コンピュータ関連) 筆者にも3人の娘がいるのですが、悪気なく姉のことを褒めると、ほかの妹たちから「私のことも褒めてよ!」と言われることがあります。このとき、比べたつもりはなくても、「褒められない=私はいいことをしていない」のように劣等感を持つこともあるのだと実感しました。 兄弟がいると、つい「ほかの子と比べる」という現象が起きてしまいがち。わざと比較するのはもちろんですが、ひとりだけ褒めるときは場所を移すなど、ほかの兄弟への配慮をするといいのかもしれません。 ⚫︎「容姿や存在」に関する言葉も要注意 「容姿に関すること。小さいうちから、言うべきでないことだと知ってほしいから」(39歳男性/研究・開発) 「“あんたなんかいらない”とか、“生まなきゃよかった”など。存在自体を否定するのは、絶対無しだと思うから」(46歳女性/総務・人事・事務) 「子どものおでこにアザがあるが、気にしてほしくないので絶対に言及しないようにしている」(57歳女性/総務・人事・事務) 見た目に関することは、子どもであってもデリケートな部分。冗談半分でも、言ってはいけない言葉です。悪気がなかったとしても、子ども自身は「言われたくないこと」かも?という配慮を忘れずに。 また、褒め言葉としての「可愛い」や「背が高い」なども、例えば「まわりに“あなたは可愛いからいいよね”と言われて気にしている」といった状況では、避けるべきワードにもなりえます。