ケンカ上手の料理研究家と夫と義父、ときどき両親。家族や親しい仲間が集まる日に作りたい、簡単で豪華見えする『手巻きピビンパ風』【義父・義娘の最強コンビ!小林まさみ・まさるの「ハッピーごはん」⑥】
料理研究家として大活躍中の小林まさみさん。自身も家族のために作る日々の料理を何よりも大切にしている。現在、一緒に事業に取り組む夫、20年来アシスタントを務める義父(夫の父)の小林まさるさん、近所に住む実家両親。そんな大切な人たちと良好な関係を保つために心がけていることや、家族をつなぐ「料理」について伺った。
親子も夫婦も程よい距離感で見守る
料理研究家の小林まさみさん。料理に興味を持ったきっかけは、結婚準備のために母親から教わったり、本を見て作るようになったこと。そして結婚後、料理研究家を目指して調理師学校に通うようになったが、そのとき「料理は家族のためにもなるものだし、一生を通じて役に立つ技術だから無駄にはならないだろう」と思ったと言う。 その後、料理研究家となり、日々、料理することが仕事になった現在も、基本的に食事作りはまさみさんの担当。まさみさん自身、家族のために食事を作ることを大切にしている。 そんなまさみさんが心をこめて作る料理を食べてくれる大切な家族の一人が夫、のりさん。結婚後、まさみさんが会社勤めをしながら料理学校に通って料理研究家を目指し始めたときから、売れっ子の料理研究家となって多忙な日々を送る現在に至るまで、ずっとまさみさんを理解し、応援してくれている。 今では、のりさんも長年勤めた会社を辞め、まさみさんとまさるさんをサポートする事業をスタート。まさるさんのYouTube運営をはじめ、まさみさんセレクトのキッチングッズやまさるさんが開発した漬け物「まさる漬け」などを、オンラインで販売するショップ<台所用品と食「暮らしの仲間」Online Shop>運営などを担当している。 「私とお義父さんは自宅で料理教室をしたり、撮影をしたりしていますし、夫は自宅とは別の場所にある事務所で仕事をしています。ですから、一日中一緒にいるというわけではありませんが、それでも同じ仕事をしているということで、会社員として忙しく、留守がちだったときとは少し関係性が変わったと思います。今まではお義父さんと私のコンビだったのが、3人のチームになったという感じです」(まさみさん) 「それは、以前より仲がよくなったということですか?」と問うと、まさみさんもまさるさんも即座に声をそろえて「いえ、違います!」と返答。二人とも「ケンカは増えたよね」と笑う。 「一緒に仕事をすることで、今まで気づかなかった面を知ることもあり、それぞれにイライラしたり、ケンカしたりすることも多くなります。でも、ひとつの仕事をするパートナーとしても、家族としても、『絆を深めていかないといけない』と3人とも思っているので、ぶつかりながらも、それぞれが歩み寄ろうと努力しています。ですから、結束力は高まったのかなと思っています」(まさみさん)