神戸・イニエスタがスペインのラジオ局に語った異国生活とバルサ復帰への思い
ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(34)が5日午後11時30分(日本時間6日午前7時30分)、スペインのラジオ局「オンダ・セロ」の番組「エル・トランシストール」に電話で出演してインタビューに答えた。5月にバルセロナからヴィッセル神戸に電撃移籍したスペインの至宝は、ここまでJリーグで11試合に出場、810分プレーして2ゴールをマーク。3日の名古屋グランパス戦では、ルーカス・ポドルスキ(33)とのコンビで芸術ゴールを演出してチームに8試合ぶりの白星をもたらしている。イニエスタは、本音で異国での生活、日本人、Jリーグ、そして古巣バルセロナへの復帰の可能性などについて語った。 ――まだ日本時間で午前8時前のはずだけど早起きですね。 「練習に行かねばならないし、子供たちも学校へ行くからね」 ――神戸はどうですか?「神戸ビーフ」はもう食べましたか? 「こっちに来て最初に食べました。誰かが訪ねて来たときも食べました。美味しいですよ」 ――ヴィッセル神戸は18位中11位ですね。想像していたのと比べて日本のサッカーはどうですか? 「いい意味で驚きました。テクニックのレベルも、体力的な厳しさもあります。我々はチームのスタイルを変えるプロジェクトの途中にあります。(日本へ行くとき)競争し続ける喜びを持っていたいと思っていましたが、それが出来ていると思います。いい形で今シーズンを終えたいですね」 ――故障(右太もも)していたんですよね。 「ちょっと違和感がありました。それにサッカーでも家族との生活でも環境の変化がありましたから。初めてのことばかりでストレスも感じていたのかもしれません。でもここ2試合は、いい状態でプレーしているので残り3試合を勝てるようにしたいです」 ――名古屋戦(3日)でのポドルスキとの連携は素晴らしかったですね。8月19日以来の勝利だったわけですが、チームに何が起こったのですか? 「チームにいろんなことがありました。まだ私が加入したときのチーム状態はよかったんですが。それから悪い連鎖が起きて4、5試合ずっと負け続けました。でも先週、練習でもよかったし、落ち着いてプレー出来たので、この勝利が自信につながると思います」 ――日本の練習はスペインと比べてどうですか? 「今はリージョ監督なので、ヨーロッパ、スペインと同じような練習方法を習慣づけています。監督によって練習の仕方は違うから、以前は違うタイプの練習でしたがね。リージョ監督のコンセプトのもとで、彼が我々に足りないところを助言してくれているのでいいプレーが出来ています。いい監督だと思うし、日々いいチームになっていくと思います」 ――日本での生活について教えてください。 「私にとっては何もかもが初めてで大変だけど、落ち着いて生活ができます。例えば散歩していて、誰かに会ったとしても、遠慮がちに、私たちに空間をくれるという感じなんです。こういうことはヨーロッパではなかったですね。 安全という点ではインパクトが大きい。町は静かだし、きれいです」