神戸・イニエスタがスペインのラジオ局に語った異国生活とバルサ復帰への思い
バルサ?「戻れたらいいだろうね」
――安全な国ですが、9月に大きな台風がありましたよね。 「私は(当時マンションの)25階に住んでいたのですが(今は一軒家に引越し)、揺れてかなり居心地はよくなかったです。もちろん、地震にも耐えうる建物なのですが。雨と風がすごくてね。1時間ぐらいでしたが、危ないから誰も外に出ていませんでした」 ――友達はできましたか? 「バレリア(長女)やアンドレア(長男)は同じマンションに住んでいた人たちや学校で友達ができたようです。メキシコ人だったり、アメリカ人だったり。私たちにもコミュニティーは本当によくしてくれて、子供たちも、ここでの生活を楽しんでいます。アンドレアは学校(おそらく幼稚園)の1年目で、私たちの代わりに何かを英語で話してくれたり、7歳のバレリアは1日に40分の日本語のクラスを受けたりしています」 ――子供たちは「お父さん、どうしてスペインへ帰らないの」とか言わないですか? 「バルセロナの家のことを言ったときがあったけど、親戚が日本を訪れたりしてくれているので何も問題はないんです」 ――日曜のバルサ対レアル・マドリード戦は誰と見ましたか? 「時差があったので1人で見ました。チームを外から見るのは今までと違う感じがしました。バルサは、レアル・マドリードよりもはるかに優れていましたね」 ――バルサへ復帰したいですか。例えば育成組織(ユースの指導者)などで。 「将来のことは誰にもわかりません。でも、私がいるべきポジションへ、自分の準備が整っていれば、戻れたらいいだろうね。ずっといたチームですから」 イニエスタが異国での生活に満足しているのがよくわかる。バルセロナ復帰についてイニエスタが語る「私のいるべきポジション」が何を示唆しているのかは不明だが、この思いもまた本音だったのだろう。