初心者にもおすすめのハイキングスポット5選 必要な道具や服装も紹介
3.ハイキングをする山選びのポイント
山の頂を目指してゆっくり上っていくように、ハイキングでも徐々にレベルを上げていくことが長く続ける秘訣(ひけつ)です。最初は簡単なコースから始めて、山の歩き方に慣れるにつれて距離を伸ばしたり、難易度の高いコースに挑戦したりしてみましょう。 (1)無理せず楽に歩けるコースを選ぶ どんな運動でも同じですが、最初から自分の技術レベル、体力レベルが把握できている人はいません。いつも1時間散歩しているからといって、山道を1時間歩けるかどうかはわかりません。今の時代、さまざまな手段でハイキングコースの情報が入手できます。まずは、簡単なコースから始めてみましょう。 ロープウェーやケーブルカーがある山なら、体力を使う上りはロープウェーを利用して、下りだけ歩いてみるのがよいでしょう。逆に、上りは歩いて、下り(帰り道)はロープウェーという方法もあります。 山を歩いてみて「気持ちがいい!」と思えたらしめたもの。最初の頃は楽に歩けて、歩くことが楽しいと思えるようなコースを選ぶことが大切です。またハイキングに行ってみようと思えるコースを選ぶことが長続きする秘訣です。 (2)アクセスの良さを考える 楽なコースを選んでも、登山口までたどり着くのが大変では意味がありません。歩き始める前の手間や時間がかからないコースを選ぶことも重要です。ハイキング初心者であれば、まずは公共交通機関(できれば鉄道)でアクセスできるところから始めましょう。 バスで登山口まで行くコースもたくさんありますが、バスの移動もそれなりに体力を使うので、多少慣れてからのほうが無難です。また、マイカーで登山口まで移動するコースもありますが、ハイキング後に運転をして帰ることを考えると、自身の体力度や技術度がわかっていて、コースの難易度から歩いた後にどのくらい体力が残っているかが把握できるレベルにならないとなかなか難しいでしょう。 ハイキングは下山したところで終わりではなく、無事に家に帰ってきて、初めてゴールになるのです。 (3)コース以外の楽しみも必要 中高年のハイキングの一番の目的は、楽しむことです。体力の維持や増進だけを目的にしているだけでは、なかなか長続きしません。幸いなことに、日本には温泉が各地にあります。特徴のある郷土料理もありますし、四季折々の美しい自然もあります。 単に歩くことを目的とするのではなく、「ハイキング+α」を考えてコースを選ぶと楽しみが広がるでしょう。まず訪れてみたい温泉地を選んで周辺のハイキングコースを探す、気になる郷土料理の食事処を見つけて近くのハイキングコースを選ぶ、花の名所なら開花時期に合わせてハイキングを楽しむ……。 ハイキングをきっかけに、趣味や行動範囲が広まっていくかもしれません。