初心者にもおすすめのハイキングスポット5選 必要な道具や服装も紹介
2.ハイキングに必要な持ち物・服装
散歩に出かけるときに特別な装備や服装は不要ですが、ハイキングについても最低限のものをそろえればいつでも始めることができます。最初からあれこれそろえたくなりますが、まず基本的な装備から始めましょう。 (1)まずは足元から用意する アウトドア用品の店に行くと、あらゆるものがそろっていて目移りしてしまいますが、最初に用意すべきものはシューズ。本格的な登山でなければ、ウェアは代用品でもなんとかなりますが、シューズは必ずハイキングシューズを選びましょう。 さまざまなタイプのシューズがありますが、防水性を備えていることと、しっかりしたソール(靴底)であることが必須です。舗装された道を歩くのとは異なり、凸凹の路面、とがった岩、大小の石、木の根、ぬかるみや水たまりなどなど、山道ではいろいろな場面に遭遇します。 自然の中を歩くときには、最悪の状況に対応できるかどうかを考えてシューズを選ぶことが大切です。もちろん機能だけでなく、しっかり足に合っているかどうかは同じくらいに大切。シューズ選びは靴の量販店などではなく、しっかりアドバイスが受けられる専門店で購入しましょう。 (2)ハイキングウェアは少しずつそろえる アウトドア専門店であれこれ選んで買うのは楽しいですが、最初は動きやすい運動ができる服装であれば問題ありません。上記のシューズは別にして、何度かハイキングを経験しながら、必要と思われるものを用意していったほうが無駄がないでしょう。 最初から用意したほうがいいウェアを一つ選ぶなら「レインウェア」です。ハイキングで絶対に避けなければならないのは、体がぬれてしまうことです。体がぬれて体温が奪われると、真夏でも低体温症になり、最悪命にかかわることもあります。天気の変わりやすい山で、急な雨に備えるのはもちろん、風や寒さ対策にもレインウェアが役に立ちます。 山では気温や天候の変化には重ね着(レイヤリング)で対応するのが基本です。重ね着をしたときに、一番外側にくるのがレインウェアになります。ビニールのカッパなどでも代用できますが、「体をぬらさない」ことを考えると、しっかりしたレインウェアを備えておくのは大切です。 (3)本当に必要かどうかを考える どこに、いつ、誰とハイキングに行くかによって荷物は変わってきます。「ハイキングに必要なもの」とインターネットで検索すれば、たちどころに「必要なものリスト」が手に入りますが、本当にリストにあるものをすべてそろえる必要があるか考えることが大切です。 例えば、リストに「行動食」とあっても、後述する高尾山をハイキングする場合、コースの途中に飲食ができる店があるので行動食はなくてもよいかもしれません。「山は冷えるので夏でも防寒着を用意」とリストにあっても、標高の低い山であれば、上記のレインウェアで重ね着すれば対応は可能です。 グループでのハイキングなら、手分けして持ち物の負担を軽くすることもできるでしょう。最初は簡単なコースを歩いてみて、実際に必要なものを用意していけば、無駄な荷物を持ち歩かなくても済みます。 自然を相手にするハイキングでは、対応力が試されます。ここで頭を使うことは、脳にとってよい刺激になるでしょう。