GDO編集部が選ぶ2024年の10大ニュース<国内女子編>
2024年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自に10大ニュースを選出。全5回にわたり、ことしのゴルフ界を彩ったホットな話題を振り返る。第2回は国内女子編。 【画像】年末に結婚のニュースもありました
10位:安田祐香が涙のツアー初優勝 7月死去の恩師に捧げる
プロ5年目の安田祐香が9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」で初優勝を飾った。悪天候によるコースコンディション不良のため、27ホールに短縮された一戦。同一の9ホールプレー(インコース)となった最終ラウンドを4バーディ、2ボギーの「34」で回り、通算9アンダーで逃げ切った。 2019年に日本人で初めて「アジアパシフィック女子アマチュア」を制し、同年の海外メジャー「エビアン選手権」と「全英女子オープン」では予選通過を果たしたが、プロ転向後は故障にも苦しんだ。ことし7月には師匠だったプロゴルファーの坂田信弘さんが死去。シード選手として臨んだ最初のシーズンで念願のタイトルをつかみ、涙がこぼれた。
9位:吉田鈴、山口すず夏、六車日那乃が念願プロテスト合格
11月「最終プロテスト」で寺岡沙弥香を筆頭に26人が合格した。吉田優利の妹・吉田鈴は4年連続4回目の挑戦だった。初日「79」と出遅れ、合格ラインまで5打差で迎えた最終日に「69」で回って滑り込んだ。 2015年「全米女子オープン」に日本人最年少の「14歳341日」で出場した山口すず夏も突破した。米国の2次予選会から帰国して臨んだ3回目のファイナルをクリアしてうれし涙を流した。元ナショナルチームチームメンバーの六車日那乃もカットライン上で合格。過去4度跳ね返されてきた狭き門をくぐり抜け、涙が止まらなかった。
8位:大山志保が原因不明の難病から2年ぶり復帰 47歳の涙
2006年賞金女王の大山志保が11月「伊藤園レディス」で特別保障(公傷)制度から2年ぶりに復帰した。ツアー18勝の47歳は21年「日本女子プロ選手権」から足に違和感を覚え、原因不明の難病を発症。適切な治療法もなく、苦しい闘病生活を送っていた。 大会は通算9オーバー91位で予選落ちも、涙があふれた復帰戦でリスタートの一歩を踏み出した。同月のファイナルQTにも出場し、約2年半ぶりに72ホールを完走。92位で来季前半戦出場権には届かなかったが、下部ステップアップツアー参戦に意欲を示している。