プロゴルファーも実践するカイロの貼り方! 体全体が温まってスイングも良くなる部位ってどこ?
レジェンドプロのアドバイスで首の付け根にカイロを貼るようになった
冬場のゴルフでは手放せない使い捨てカイロ。実は、カイロを貼る場所によって、全身を効率よく温めるだけでなく、スイングにも好影響を与えることができるそうです。JLPGAティーチングプロの岡本恵氏が解説します。 【写真】これがスイングをよくする“カイロを貼る部位”です
※ ※ ※ 私が首の付け根にカイロを貼るようになったのは、約20年前、川奈ホテルゴルフコースで勤務していた時のことです。当時、日本を代表するプロゴルファーの方から「首の付け根にカイロを貼ると体が温まるぞ!」と教わったのがきっかけでした。 それ以来、冬場のラウンドでは必ずカイロを首の付け根に貼っています。全身が温かくなるだけでなく、スイング中に肩や肩甲骨がスムーズに動くようになるのを実感しています。私だけでなく、プロ仲間の中にもこの方法を取り入れている人は多く、冬の寒さ対策としても、体が縮こまりがちな寒い日のスイング対策としても非常に効果的です。
首の付け根を温めるとスイングにも好影響
冬のラウンドでは寒さのせいで肩をすくめてしまったり、体が縮こまることが多くなります。そんな状態では、ゴルフスイングに必要な伸展(体を伸ばす)動作がスムーズにできなくなります。首の付け根にカイロを貼ることで体全体が温まるだけでなく、スイングの動きの中で大事な肩甲骨周りも柔軟に動くようになるため、スイングもスムーズになります。 ゴルフのスイングは回転運動の中に伸展運動が必要になりますが、寒いと体が丸くなり伸展どころが縮こまってしまいます。「寒い、寒い」と体を丸めたままでいると、打つためにアドレスに入った時点で伸展しづらい体の状態になります。さらに、アドレスの時点で寒くて背中が丸い(猫背)状態だと、スイングで重要な前傾角度を保ったままの回転運動がそもそも難しくなります。 首の付け根を温めると、寒さで体が縮こまったり背中が丸くなることを防ぐことができ、結果的に自然なスイングがしやすくなります。
寒がりのゴルファーは「首付け根+α」のカイロ活用で万全対策
私はかなりの寒がりなので、首の付け根だけでなく、腰や足首にもカイロを貼ることがあります。 寒さを我慢すると、どうしても体が硬くなってしまいます。動きが悪くなることを防ぐためにも、「寒い」と感じたら積極的にカイロを活用しましょう。適切に体を温めることで体がリラックスし、冬でもいつもどおりの自然なスイングができるようになります。
【解説】岡本恵
JLPGAティーチングプロ。ステップ・アップ・ツアー、アジアンツアーに参戦後、2009年よりティーチングプロとしてゴルフ練習場にて一般ゴルファーを指導。約15年の間に指導したアマチュアゴルファーは1000人以上。マナーやエチケットを守りつつも、楽しくゴルフしていただくのがモットー。現在は名古屋市の竜泉寺ゴルフ場にて指導を行なっている。
ゴルフのニュース編集部