2025年最高のスタートを切った松山英樹「どの試合でも勝ちたい」【松山英樹新春特番単独インタビュー(2)】
「どの試合でも勝ちたいですね。スコッティみたいになっちゃう(笑)」
杉澤 「プレジデンツカップ(2024年9月26日~29日/ロイヤル・モントリオールGC)」はいかがでしたか? 松山 やはり勝ちたかったですね、今回は。 杉澤 松山選手はいまや世界選抜の中心選手になっているなかで、今年のチームはどうみていましたか? 松山 バランスがよかったですよね。若手もいるしベテランもいるし。出場回数もいい感じでバランスはいいなと。まあ初日に5敗しちゃったのは「バランスが良すぎたんじゃないか」と丸山さん(プレジデンツカップ副キャプテン)と話していました。でもそのバランスが2日目良くなって5勝できたので。ただ3日目、4日目となると、やはり(米国選抜と)底力が違うのかなと。 佐藤 シングルス戦ではスコッティ・シェフラー(米国・1月8日現在世界ランキング1位)に勝利しましたが、当たるとなった時は? 松山 「当たるな!」と思いつつ「当たれ!」と思ったというか、「どうせ負けるならシェフラーが良い」と。もちろん勝ちたい気持ちもありましたが、米国選抜は多分僕に(シェフラーを)当ててくるからと。で、僕を先に出したら当てられたという。 佐藤 前日の3日目ダブルスでメンタル的には結構きつい流れだったじゃないですか(松山選手は2敗)。シングルスはどういう心境だったんですか。 松山 2日目のいい勝ちがあって、3日目も午前中最初の方は良かったんですが、後半ぐらいから自分のゴルフがぐちゃぐちゃになり始めていたので、「後半のダブルスは出たくないな」と思ってたんですけど、まあ出なきゃいけないんだろうなと。もう案の定もうぐちゃぐちゃになっちゃって、コンビを組んだ(イム・)ソンジェ(韓国)にずっとおんぶに抱っこで。ソンジェがすごくいいプレーしてたので僕が普通のプレーをしていれば勝てたんですけど、申し訳なさすぎて。 杉澤 まあチーム戦あるあるというか。 松山 ソンジェのプレーが良すぎて、味方に飲まれちゃった感じもあって。 佐藤 ダブルスの難しさはありますもんね。でもシェフラー戦では勝つために集中して切り替えていたと思いますが、シェフラーが1番ホールからいきなりすごい先制パンチだったじゃないですか。 松山 そうですね。いいティーショットを打って、セカンドもいいショット打てたので、いい勝負できるかなと思ったら、いきなりバンカーから直接入れられて、すごく目覚めましたよね。 佐藤 マッチプレーって、相手がいいショットしてくるっていう心の準備はするけど、1番でバンカーからダンクするなんて思わないですよね。 松山 そうですね。「あ、強い」と思ったら入るんだと。