泉氏「消費税ゼロに」 枝野氏「二度と分裂しないため……」合流新党の代表選 2候補が会見
<地方>
自民党総裁選への立候補を表明している3氏がいずれも「地方」をキーワードに挙げながら政策をアピールしていることについて、泉氏は「おそらく自民党で声高で言われているということは、できていないからだと思う。私たちはそもそも地域主権、国と地方が対等であるという姿勢を民主党政権で打ち出した。しかし、国と地方の対話もまた上下関係に戻ってしまっている」と主張。 枝野氏は「政権の中枢で7年8か月やって来られた方が、今さら掲げて、できなかったことがなぜできるのか不思議で仕方ない」と同調した。
<組織運営>
2候補は、人事など組織運営についても問われた。 枝野氏は、「(合流新党に結集した国会議員)149人が最大の力を発揮する人事をする」と説明。旧民主党が離合集散した経緯を踏まえ「二度と分裂しないために大事なことは、全ての構成員が誰のために政治をしているのか(を考える事)。自分のためではないし、党のためではないし、国民、有権者のためにしているんだという意識を共有すること、これが唯一と言っていい大事なポイントだと私は確認している。その思いを共有していれば意見の違いは乗り越えられる」と熱弁した。 また、民主党政権時代を振り返り「09年非自民政権が多くの皆さんから信頼を失った1つの理由は、内向きの議論を外に向かってやったことだと思っている」と分析。 「内側で徹底した議論が行われる、そのことは政党として望ましいことだと思っているが、内向きでやるべきことをメディアの前でしゃべったり、ツイッターなどで発信する。こういったことに対して毅然としないといけないと。そこは仲間の足を引っ張ることになる」と指摘。「149人いれば149通り(意見が)ある。だけど、内部では議論するけれども、外に向かっては自分を正当化するような発信をしない、このことを徹底することがもう一度政権を取ることに不可欠だと思う」とも語った。 泉氏は「国会議員は経営者でもあるし、組織議員としても問われる。政党と言う組織の中では我欲でなく、組織として、みんなで一緒にミッションに取り組んだ時にいい政策が練られ、風通しのいい組織ができるのだと思っている」と話した。
代表選は7日に告示され、投開票は10日。同時に党名選挙も行われる予定で、泉氏は「民主党」、枝野氏は「立憲民主党」を掲げている。