「日本で唯一取れなかったタイトル」菅野智之、メジャー最年長記録75年ぶり更新へ意欲
巨人から海外FA権を行使してオリオールズに移籍した菅野智之投手(35)が、メジャー1年目で最年長新人王に挑む。31日に自主トレ先の米ハワイから一時帰国。開幕時35歳で獲得すれば1950年に同33歳で受賞したジェスロー(ブレーブス)以来、75年ぶりの更新となる勲章に向け「日本でピッチャーのタイトルは全部取ったけど、新人王だけ唯一取れなかったタイトルだからね」とうなずいた。 日本では12年間で4度の最多勝、4度の最優秀防御率、2度の沢村賞など何度も栄誉を手にした。1年目の13年は13勝6敗、防御率3・12。新人として申し分ない成績だったが、16勝で最多勝のヤクルト・小川が新人王で自身は新人特別賞だった。「(新人王は)運もあると思う」と話すように、周囲に左右される部分はあるが、実績十分のオールドルーキーは、日本人では18年大谷以来となる新人王の有力候補だ。 移籍先決定後初の帰国。慌ただしい中でも現地ではキャッチボールや走り込みで体作りを進めてきた。「ある程度動けた。早めにチームも決まって、それもかなりプラス」。25年は年男。楽しみも覚悟も胸に新たな環境での挑戦が始まる。(田中 哲)
報知新聞社