【会見全文】(下)タカタのエアバッグ問題で高田会長が初めて会見
Q:ドイツや中国にリコールを広げる予定はない?
司会者:では最後の1問をお受けさせていただきたいと思います。ではそちらの女性の方、お願いいたします。 質問者(18):ウォール・ストリート・ジャーナルのクボタと申します。相安定化硝酸アンモニウムを使ったガス発生剤が入っているインフレータは、これまで何個、世界で生産し販売してきたのでしょうか。ドイツや中国でも同じようなタイプのインフレータを生産してきたというふうに理解しているんですが、現在リコールされているのは北米産のものだけですけれども、ドイツ産、中国産にリコールを広げる必要性がないというふうにお考えなんでしょうか。その理由を教えてください。 高田:すいません、清水のほうからコメントを、お話しさせて。 清水:私のほうから回答させていただきます。まず当社のほうで過去に硝酸アンモニウム、相安定化硝酸アンモニウムを使ったインフレータのトータル生産個数の、最初はご質問だと思うんですけれども、誠に概算で申し訳ないんですが全部でたぶん2億個強だと思いますね。全ての、過去にもいろいろと違ったタイプのインフレータも作っておりますので、総生産数量が3億個になってますので、概算ではありますがその2億個強はその中でも硝酸アンモニウムを使ったものであるという、あくまで概算上の数字で申し訳ありませんが、そのように回答させていただきます。あともう1つの質問、ちょっともう一度お願いできますか。 質問者(18):インフレータを生産している工場は北米のメキシコやアメリカだけではなくて、ドイツや中国にもあるというふうに理解しているんですけれども、そこで作ったインフレータはまだリコールされてないと思うんですが、それらがリコールされる必要がないというふうにお考えの理由はなんなんでしょうか。あるいは今後考えが変わるようでしたら、どのような対応を取っていかれるのか教えてください。 清水:はい、分かりました。おっしゃるとおり弊社ではグローバルベースで3つの工場でインフレータを生産しております。また、当然インフレータの種類にもよるんですが、現在いろいろとご迷惑を掛けている相安定化硝酸アンモニウムと全く同じ材料、これは、もともとこの材料は、弊社のワシントン州にありますモーゼスレイクというところの工場で生産しているんですが、そこで生産された相安定化硝酸アンモニウムは中国およびドイツの工場でも使われております。 現時点で市場措置をする必要があるのかないのかというご質問に関しましては、そういった中国およびドイツの工場で生産されましたインフレータについては現在問題が見当たっていないし、また、だからといって放っているわけでもなし、当然いろいろと解析をしてるんですが、市場からの解析結果等を見ても、今の時点で皆さんにご迷惑を掛けるような不具合、もしくはそれに相当するようなものが一応確認できないということで、もちろんお客さまからは同じタイプのインフレータ使っているということでご質問をいただいておりますが、その都度きちんと説明して、今の時点ではそういうことにはまだ至っておりません。 質問者(18):今後は、リコールする予定は全くないという理解で間違いないでしょうか。 清水:今後のことにつきましては当然、現時点ではまずリコールする予定はございません。ただ北米のほうで当局、NHTSAと4つのDIRで合意した項目含めて、それについて他のリージョンについてどうするかについては、今後カーメーカーさんと、もしくは当局において必要であれば共有しながら適正な措置を取っていきたいというふうに考えております。 佐野:それでは、これで本日の会見は終了とさせていただきます。まだご質問のある方につきましては、広報において対応させていただきますのでよろしくお願いいたします。本日はお集まりいただき誠にありがとうございました。 高田:最後になりますが、あらためまして関係各位に多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしましたことを心よりおわび申し上げます。このたびは誠に申し訳ありませんでした。失礼いたします。