「このまま金銭感覚が狂ってしまったら…」元中学教師が教育現場で現代の子どもに感じた“危機感”
こんにちは。片付けについて発信しているありママです。 老若男女問わずすべての人に必要な「捨て育」についてご紹介したいと思います。 「捨て育」とは「捨てる」ことを通して育まれる力のことなのですが、私は「捨て育」によって大人も子どももたくさんの変化を見てきました。今回は、捨て育によって身に着けられる“金銭感覚”について、具体的なエピソードを交えながらお話しいたします。 【詳しい捨て活のやり方をチェックする】汚部屋の片づけ、まず何から始めるべき? 元汚部屋ママが教える「4ステップ」
捨て育により「金銭感覚」が身につく、とは?
以前は中学教師をしていたのですが、当時感じたことがありました。 生徒の筆箱や鞄、キーホルダーが頻繁に新しいモノに入れ替わったり、筆箱の中身は最新の文房具で溢れていました。休み時間に新しい文房具を見せ合っては「これいいね」と褒め合い、次の週には「自分も買った」と……。文房具に限らずですが、そんなことが頻繁にありました。 とにかくモノをたくさん持っているし、買ってもらえる。この子たちは欲しいモノをなんでも手に入れているけれど、一方で自分自身の価値をモノで示しているようにも思えました。 しかし、そうやってモノに執着する割に、教室の床には文房具が落ちているんですよね。誰のモノなのか尋ねても、持ち主がなかなか分からないことも多かったです。自分のモノがなくなっても平気なのか?と寂しい気持ちになったことを覚えています。 欲しいモノを割とすぐに手に入れられるし、なくなってもまた買ってもらえる環境で、モノに溢れた暮らしをしていると、お金を無駄に使っても何も感じなくなります。なくしてもまた買ってもらえる……と子どもに思わせてしまっていると、どんどん金銭感覚が乏しくなってしまいます。 金銭感覚をしっかりと身に付けるためにも捨て活は有効的です。 捨て活で1つ1つのモノと向き合って、手放すところまでを自分の責任で行なっていきます。手放すときは今まで自分がいかに無駄なお金を使っていたかを痛感します。リサイクルショップやフリマアプリなどで売る経験をすることで、モノの価値が分かってきます。これは子どもだけでなく大人も同じです。