【福田麻琴さん】子どもが小さい頃は働くことに罪悪感を覚えたことも…人気スタイリストを救った「魔法の言葉」
コラボアイテムはゼロから作っていく面白さがある。「こんな組み合わせもできる」「着こなしで表情がこんなに変わる」アイテムが好き
福田さんとLEEマルシェが『12closet』 でコラボアイテムを作り始めて10年目に。これまでヒット商品も数多く生まれましたが、特に記憶に残っているのは、かごバッグ、ホールガーメントのニット、らくちんパンツ。それぞれ進化しながら作り続けている人気商品です。 「好きなものはずっと変わらないと思う一方で、少しずつ時代の雰囲気やムードを取り入れて服を進化させる作業が好きです。普段は洋服を組み合わせる仕事ですが、コラボアイテムはゼロから作っていく面白さがあります。私の場合、単品で華やかなものというより、こんな組み合わせもできる・着こなしで表情がこんなに変わる、みたいなアイテムが好きですね。お客様には仕事をしながら小さなお子さんを育てている方も多いので、洗えたりノーアイロンで着られたりと、洋服を通じて自由な時間が増えて、より自分らしくいられたらいいなと思います」
今後をやりたいことを聞いてみると、「目標は特にないんです。『Harper’s BAZAAR』創刊100号記念号で“100歳までにやりたい、100のこと”という企画があったので、私も挙げてみようかな」と言いながら、こっそり野望を教えてくれました。 「実は、バックパッカーをやってみたいと思っています。若い頃のバックパッカーみたいにストイックなやつじゃなくて、もうちょっとゆるめの、大人バックパッカーみたいな感じで(笑)。アジアでも南米でもリュックを背負って、見たことのない景色や街を見てみたいんです。パリ留学じゃないですけど、どこかでまたリセットしたい気持ちがあるのかもしれないですね。50歳、いや55歳くらいまでにやりたいかな。その時までにお金を貯めて、あとは体力もつけて。ついでに世界で雑貨を仕入れてLEEマルシェで販売してもいいかも。夢が広がります!」
My wellness journey:福田麻琴さんに聞きました
▶心のウェルネスのためにしていること 「悩まないことです。すぐに決められないことは一晩置いておく。それができるようになってだいぶ楽になりました。その時決められなくても、どこかの瞬間でピンと来ることがあるのでそれを待ちます。寝てそのまま忘れてしまうこともありますが、その程度の悩みだったりするんですよね。睡眠の質はとても大切にしていて、毎日8時間は寝るようにしています。寝る前にハンドクリームやリップを塗ったり、アロマを嗅いだり、本を読んだり。心地よく寝るための入眠の準備もしています」
▶体のウェルネスのためにしていること 「月に1、2回マシンピラティスをすることと、週末に子どもと散歩をすることです。ピラティスは、やっぱりウェアが好きで、レギンスは“どれが一番着圧が強いか”“足が細く見えるか”とか、トップスは“どんな色合わせにするか”“どう組み合わせるとおしゃれか”と、かなり研究しています。最新を追いすぎて、うっかり先生よりも先生っぽく見えてしまうのが悩み(笑)。ヨガウェアを着たいがために、ピラティスに通っているともいえます」 Staff Credit 撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子