【福田麻琴さん】子どもが小さい頃は働くことに罪悪感を覚えたことも…人気スタイリストを救った「魔法の言葉」
読書家の一面もある福田さんは、本から子育てのヒントを得ることも少なくありません。 「最近読んで面白かった本が『超訳 アドラーの言葉』(ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)。心理学の本ですが、子育てに役立つ言葉がたくさん出てきます。『何を与えられて生まれてきたか』ではなく、『与えられたものをどう活かすか』が大事なのだ、という一説がとても心に残っています。私は子どもに何を与えてあげられたかな、そして彼はそれをどう活かすのかな、ゆっくり見守っていきたいです。なるべく口を出さずに(笑)! それと『発達障害大全 ― 「脳の個性」について知りたいことすべて』(黒板真由子著/日経BP)も面白かった。例えば“うちの子はこんな子ですが受験はできるのでしょうか”とか“社会人として将来生きられますか”など、具体的な質問への答えが載っています。手札を増やす、選択肢を増やす参考になればいいのかなと思います。大人にも当てはまることがたくさんあるのでおすすめですよ」
「ごめんね」ではなく「待っていてくれてありがとう、おかげで大好きな仕事がたくさんできたよ!」と伝える
子どもが小さい頃には、働くことへの罪悪感を感じることもありました。そんな時も本の言葉に救われて、「楽しんで働こう」「働いている幸せな姿を見せよう」と前向きになれたことも。 「幼稚園のお迎えが最後になってしまって、“ごめんね”という気持ちになったことも一度や二度じゃありません。児童精神科医の佐々木正美先生の『子どもへのまなざし』(山脇百合子と共著/福音館書店)という本に“ごめんなさいと言うと子どもは自分が何か悪いことをされたような気持ちになるから、ありがとうと伝えよう”と書いてあったのがしっくりきて。 “待っていてくれてありがとう、おかげで大好きな仕事がたくさんできたよ!”と伝えることで、仕事が楽しいものだと思ってくれたらいいな、と。でも最近は“スニーカーお揃いにしよう”と言うと、“スタイリストのこだわりウザい”って言われちゃうんですけど(笑)。親子というより、友達みたいな関係なのかなと思います」