【福田麻琴さん】子どもが小さい頃は働くことに罪悪感を覚えたことも…人気スタイリストを救った「魔法の言葉」
引き続き、福田麻琴さんのインタビューをお届けします。 朝早くからの取材にもかかわらず、「撮影用に」と用意してくれた服や小物、両手いっぱいの荷物を抱えて来てくれた福田さん。現場を和ませてくれる気さくな人柄、笑いを交えた楽しいトーク……ファッションセンスはもとより、圧倒的な人間力に会う人は誰もが福田さんのファンになります。 後半では、福田さんのパーソナリティが育まれたファッションのエピソードや自身の子育て、11歳になるお子さんについて聞きます。また、LEEオリジナルブランド『12closet』 (トゥエルブクローゼット)では、福田さんとのコラボアイテムを作り始めて10年目を迎えました。思い出をダイジェストで振り返りながら、これから挑戦したいことについても聞きます。(この記事は全2回の第2回目です)
母が作ってくれたベーシックなアイテムも好きだったけど、祖父母に買ってもらったベロアのワンピースも嬉しかった少女時代
福田さんは、埼玉県生まれ。両親、妹、弟の5人家族で育ちます。活発で仕切るのが好きなリーダータイプの元気な女の子でした。母親が洋裁好きだったこともあり、妹とお揃いのスカートを作ってくれたりすることもありました。福田さんは嬉しかった反面、憧れていたものがあったそうです。 「母の好みがデニムやTシャツなどシンプルでボーイッシュだったんです。ベーシックなアイテムが中心だったので、フリフリのスカートやブラウスに憧れていました。祖父や祖母とのお出かけの時にこっそりベロアのワンピースを買ってもらったりして。母は苦笑いしてましたけど、それが正直嬉しかったんですよね」 「麻琴」という名前は、日本初の女性操縦士を描いた連続テレビ小説『雲のじゅうたん』の主人公の名前にちなんだもの。父親が強く自立した女性になってほしいと願ってつけました。「最近では、それ以上強くならなくていいよ、と言われています(笑)」。小さい頃の夢は「大工さん」でした。 「単純に家を作ってみたかったからだと思います。他にも“”幼稚園の先生になりたい”と思ったり、“獣医さんになりたい”と思っていた時もありました。今でも建築が好きだったり、生き物が好きだったりはするので、変わっていない部分も多いですね」