帝京大主将は花園~大学選手権まで「5連覇」中 日本代表落選も糧に大学4連覇へ挑む
高校時代に桐蔭学園で「花園」こと全国高校ラグビー大会で連覇を達成し、大学入学後は大学選手権で勝ち続けて今季4連覇を狙う選手がいる。それが帝京大学主将のFL青木恵斗(4年、桐蔭学園)だ。「ラグビー人生でキャプテンは初めて」という青木だが、「プレーでチームを引っ張って全部のタイトルを取りに行きたい」と意気込んでいる。 【写真】「人見知り」だというが、主将の今季は「響くようなスピーチをしたい」と話す
早稲田戦でハットトリック 春季大会3連覇
6月16日、関東大学春季大会Aグループの最終戦で、3勝1分けの帝京大は4連勝の早稲田大学と激突。勝った方が優勝という一戦で、帝京大はFL青木のハットトリックを含む9トライを挙げて60-7で大勝。3年連続10回目の春のタイトルを手にした。 帝京大は前週行われた試合の前半、明治大学のアタックに後手に回り24-24と引き分けていた。青木は、「(明治大戦から)ブレークダウン、コンタクトを修正しようと『気持ちと根性』をテーマに掲げて、最後までハードワークして体を当て続けようというマインドセットで(早稲田大戦に)臨んだ。グラウンドに立った選手は帝京のプライドを背負って一生懸命戦い続けることができて、優勝で春を締めることができた」と破顔した。 身長187cm、体重110kgと恵まれた体格の青木は、大学1年からレギュラーとして試合に出場していた。そして今季、同期と話し合った後、投票の末にキャプテンに就いた。「キャプテンなので、僕がブレてしまったらチームがブレると思うので、ブレずに良い影響を与えたい。まだまだ足りないと思うが、言葉でもメンバーに響くようなスピーチをしていきたい」 「人見知り」という青木は、昨季までは決まった選手と話すことが多かったが、今季は分け隔てなく、いろんな選手とコミュニケーションを取るようになったという。 相馬朋和監督は「青木は昨季、3年生の学年リーダーを務めていたし、キャプテンになるという気持ちで準備していたはず。スピードもサイズもありピカイチですごい選手です。我慢強く仲間たちと向き合っていけば、彼もチームも成長すると思います」と期待を寄せた。