【写真：Getty Images】

　ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、ナ・リーグの指名打者（DH）部門で多くの票を獲得し、オールスターファン投票において2位に大差をつけている。しかし、ナ・リーグ全体では最多投票ではなく、評判とは裏腹に投票数を稼げていない。それはドジャースに原因があると、米紙『ロサンゼルス・タイムズ』が見解を示している。 【写真】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング 　大谷はロサンゼルス・エンゼルス時代に2度MVPに輝き、ア・リーグMVP争いにおいて史上初の2度満票を獲得した選手となった。今季は打率と本塁打数でナ・リーグ首位、RBIで3位につけており、三冠王の可能性もある。だが、ナ・リーグのオールスターファン投票で一番多く支持を得ているのは203万7523票を獲得したブライス・ハーパー内野手（フィラデルフィア・フィリーズ）。大谷は177万3404票で、全体ではアーロン・ジャッジ、フアン・ソト、ハーパー、アドリー・ラッチマン、アレク・ボームに次ぐ6位だ。大谷だけではなく、他のドジャースの選手も投票数は伸び悩んでいる。 　同紙はタイトルに「なぜ大谷（と他のドジャースの選手）はオールスターで、もっと投票されないのか？」とつけて分析。ドジャースは毎年観客動員数でリーグをリードしており、例年2位のチームより約60万人多くファンを集めている。理論的には、投票では圧倒的に有利になるはずだが、そうなっていない。その原因について、同紙は「エンゼルス、そして今はドジャースが投票を呼び掛けるキャンペーンをあまり上手く出来ていない。一方で、特に東海岸のチームはファンに投票方法と毎日の投票頻度を知らせることに熱心だ。ロサンゼルスでは、サンフランシスコ・ジャイアンツが選手に投票するよう毎日呼びかけ、投票方法と投票頻度をメールで正確に教えてくれている。ドジャースからは、ほとんど何も受け取っていない。多くの読者から、投票方法がわからずドジャースの公式サイトに行くと混乱するとのメールが届くが、これが投票数が少ない証拠だ。かなり熱狂的なファンに違いないが、そういったファンが大勢いると思わざるを得ない」と報じている。