帝京大主将は花園~大学選手権まで「5連覇」中 日本代表落選も糧に大学4連覇へ挑む
代表落選を糧に、プレーの質向上
キャプテンに就いた青木だが、今春は帝京大の練習、試合だけでなく、忙しい毎日を過ごしていた。4月はU20日本代表選手たちと一緒に、オーバーエージ3人のうちの1人として、サモアで開催された「パシフィック・チャレンジ」に参戦し、優勝に寄与した。また日本代表のエディー・ジョーンズHC肝いりで始まった「JAPAN TALENT SQUAD」プログラムや、5月に菅平で10日間行われた日本代表につながるトレーニングキャンプにも参加した。 しかし5月30日に発表されたラグビー日本代表には、高校の同級生である早稲田大キャプテンHO佐藤健次(4年)、帝京大の後輩PR森山飛翔(2年、京都成章)の名前はあったものの、青木の名前はなかった。 「(トレーニングキャンプで)フィジカルが通用したことは自信になったが、ゲームフィットネスやチョップタックルの精度など、細かいスキルが足らなかった。まだまだ仕上がっていない自分がいたので、日本代表に入れなかったのは実力不足かな。大学4年生は1回だけだし、同期と結果を残したいので、大学ラグビーにフォーカスしたい」 念願だった日本代表から落選してしまったが、マインドセットを帝京大にしっかりと切り替えて臨むことができたのが早稲田大戦だったという。タックル、接点の回数を増やすため、今季、青木は6番ではなく7番を背負っている。 「仕事人が多い日本のフランカーとはかぶらないのが僕の強みだと思うので、タックル、接点のスキルを身につけて、強みのボールキャリーもできるようになりたい。(佐藤)健次に後れを取っているので、日本代表に呼ばれるように頑張ります」 相馬監督も「(代表に落選し)青木は本当に練習の質が変わりました。今までだったら雑に済ませていたが、一つ一つ丁寧にプレーするようになった。今までは力で何とかしようとしていたが、タックルも低く、ブレークダウンも頭から行くなどスキルでプレーしようと変化した」と、大学1年から指導している青木の成長に目を細めた。