1000馬力以上!V12PHEVの「ランボルギーニ レヴエルト」を徹底テスト&レポート!
史上最速のランボルギーニを試す
ランボルギーニは「レヴエルト」をローマの北30kmにある「アウトドローモ ヴァレルンガ」に持ち込んだ。我々が到着すると、虹色に輝く7台のレヴエルトが並んでいた! しかし、私は目を奪われるつもりはない。史上最速のランボルギーニがどんな走りをするのかを知るために来たのだ。そしてそれと同じくらい重要なのは、それがまだ本物のランボなのかどうかということだ。
私の疑問に対する答えを得るために16周する。最初のうちは、クルマとサーキットを知るために気楽に走った。しかし最初の数コーナーが終わると、「レヴエルト」が「アヴェンタドール」よりもずっとおとなしいことに気づく。「アヴェンタドール」が生々しく、ときに予測不可能な感覚を覚えたのに対し、「アヴェンタドール」が荒々しく、ときに予測不可能な感じがしたのに対し、「レヴエルト」は短時間でドライバーに自信を抱かせるフィーリングを与えてくれる。 これは特に、ヴァレルンガのコースのスタート/フィニッシュストレートの後に左カーブが続く超高速右カーブ、「クルバグランデ」で顕著だ。「レヴエルト」は固定翼を持たないにもかかわらず、驚異的な安定性を実現している。多くのスポーツカーとは異なり、「レヴエルト」のトルクベクタリングは敏捷性、つまりステアリングの挙動に使われるだけでなく、ランボルギーニのCTOであるルーヴェン モーア博士が説明してくれたように、安定性にも使われる。
レヴエルトは自信を生み出す
これはどのように機能するのだろうか?制御システムは非常に巧妙で、特定の走行状況を予測することさえできる。高速コーナーでリアエンドが不安定になりそうになると、フロントアクスルのイン側のホイールが加速し、クルマを安定させることができるようになっている。驚異的なのは、ドライバーがまったく何も気づかないことだ。1000馬力のランボは非常に安定しており、そして速いのだ。 「カンパニャーノ」の手前で、私はあえてデジタルのスピードメーターを見てみた。275km/hと表示されていた。タイトな右カーブに向けてブレーキをかけ際には、新開発の8段デュアルクラッチのおかげで、あっという間に2段シフトダウンする。 フロントアクスルの410mmカーボンセラミックディスクを備えた新しいブレンボ製10ピストン固定キャリパーブレーキは、容赦なく減速する。ヴァレルンガの4.09kmのサーキットで、ブレーキは文句のつけようがない。ペダルフィールは完璧で、高速ラップを何周か続けても衰えることはない。