日々の暮らしに森の香りを。JAL客室乗務員が商品化に取り組んだフレグランスミスト誕生!
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。 【画像】一目八景の紅葉写真(提供:中津耶馬渓観光協会) 今回お話を聞いたのは、大分でフレグランスミストの商品化に携わるJALふるさとアンバサダーの花島良子さん。 ――取り組みについて教えてください。 こんにちは。JALふるさとアンバサダー大分県担当の花島です。温泉もあり広大な山々や美しい海辺も広がる自然が豊かな大分県に移住して、3年目を過ごしております。 このたび、中津市で林業を営まれる久恒山林さまとコラボレーションし、ヒノキやクロモジなど森の植物の素材を活用した「フレグランスミスト」を商品化しました。 久恒山林さまとはこれまでにも森の散策やアロマミスト作り体験のモニターツアーなど、森を身近に感じられる取り組みに参加させていただいております。 自社ブランドの「六月八日」のコンセプトは「森を想う暮らし」で、都会では身近に森が存在しない地域に住んでいる方にも身近に感じてほしいとの思いで森の素材を活用したアロマ事業に取り組まれております。 過疎化や担い手不足などの一次産業の課題もあり、林業に興味を持つきっかけにもなればと林業の新たな形に挑戦されております。そのような取り組みに共感し多くの方に森の香りをお届けできればと今回の企画が始まりました。 ――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。 9月4日に大分~伊丹線就航30周年を記念に、J-AIRの客室乗務員とJALふるさとアンバサダーがコラボレーションしたオリジナルのフレグランスミストが誕生し、11月1日よりJ-AIRの機内で販売中です。お仕事やご旅行などのご移動中やさまざまなシーンで心地よくご利用いただけるような香りにしたいと調整を重ねました。 クロモジの枝葉、レモングラス、里山カボスを蒸留した自然由来のさっぱりとしながらもどこか落ち着きが感じられる香りで、年代や場面問わずご利用いただけます。 私も実際に耶馬渓町の里山カボスの収穫作業のお手伝いや香りの選定に参加させていただきました。 収穫作業では大きな形のものから小さなもの、少し傷があるものも余すことなく収穫します。 カボスの収穫は高いところでの作業も多く、力仕事でしたが漂ってくるカボスの爽やかな香りに癒され楽しみながら作業を行ないました。 収穫したカボスはその後皮をむいて蒸留します。一つ一つの工程も丁寧に行なわれております。 抽出された精油と芳香蒸留水はすっきりとしており、心を落ち着かせてくれる香りです。 レモングラスは耶馬渓町で無農薬の野菜を生産される農園 空さまのものを使用しております。 収穫前のレモングラス畑に入らせていただきましたが、畑からもとっても甘い香りが漂っていました。 完成した商品はレモングラスの甘い香りとともに、かぼすとクロモジの爽やかな香りがほんのり感じられます。 詳細はJ-AIRのWebサイト(機内販売品)をご覧ください。 ――今後の展開・展望について教えてください。 何度か森の散策にも参加させていただき、森が誕生するまでと植物の成長について学ばせていただきました。どのような環境のなかでも強く育っていく植物の様子を実際に拝見することで活力が湧いてきます。 日々の暮らしのなかで森や自然を身近に感じていただくことで、実際に足を運んでみたいと思っていただけるような取り組みを久恒山林さまと今後も行なっていきたいです。 ――旅行者に向けてメッセージをお願いします。 久恒山林さまのブランド「六月八日」では店舗にてオリジナルアロマ作り体験に参加することもできます。 森を代表するヒノキやスギの木は木部や枝葉の部分によっても香りは異なります。アロマ作り体験では、夏みかんやローズゼラニウム、レモングラス、クロモジなどたくさんの香りの精油から、好みの香りを組み合わせて自分だけのオリジナルの香りを作ることができます。 自分だけのオリジナルの香りを見つけてみてはいかがでしょうか。
トラベル Watch,編集部