悪口が楽しいのはなぜ? 親から子に教えたい「悪い言葉」を使うデメリット
「なしなし」で取り消して、ポジティブな言葉に変換
はるか:だけど、もちろんすぐには変われません。習慣になってしまっていて、子どもは、すぐ「だるー」「うざっ」みたいな言葉を言ってしまうんだよね。 ひとし:たしかにすぐ口調を変えるとかって難しいよね。 はるか:だから先にルールをつくっておくんです。名付けて「なしなしルール」。 ひとし:なしなしルール? はるか:そう、悪い言葉を言ってしまうのは仕方ないけど、その後すぐに「今のなしなし!」ってポジティブな言葉に変換しようね、というルールです。子どもが「クソ!」って言ってしまったときに、僕はその子をチラッと見て「あっ」と言う。そしたら子どももすぐに気づいて、慌てて「今のなし!」って変換しようとしてくれます。このやりとりが結構楽しいんだよね。 ひとし:なんかかわいいね(笑)。 はるか:そうそう。だんだん友だち同士でも「あっ」って指摘し合うようになっていくの。最初はこのやりとりを楽しみながら、何回も練習を重ねていくと、だんだん悪い言葉を使わずに良い言葉に変換することが子どもたちの中でもクセづいていきます。最終的には教室中にポジティブな言葉が飛び交うようになる。 ひとし:すごいなぁ、それは。 はるか:これはもう本当に! 僕は3クラスで実践して、3クラスとも効果がすごくありました。もしご家庭でも取り入れてもらえたら、子どもも大人もみんな良い言葉を使うようになって、家庭の空気が変わります。すると、表情も変わるし、行動も変わっていくはずです。 ひとし:たしかに、家庭の雰囲気がガラッと変わりそうだね。
はるか先生のワンポイント
なしなしルール 悪口を言ってしまった後は、「今のなしなし!」と言って、ポジティブな言葉への変換をクセづけよう。
福田遼,秋山仁志(子育てのラジオ「Teacher Teacher」MC)