「母は車を止めて、大号泣しました」“プロレスラーになりたい”田中きずなが家族に告げた日…ケガで生死をさまよい引退した府川唯未と娘の約束
すれ違っていった母と娘の思い
――きずな選手は箱入り娘だったようだから、お母さんからするとプロレスを遠ざけたかったでしょうね。 田中 大切に育ててもらったなっていうのは、自分でもわかるくらいで。プロレス会場に行ったときも、タバコが吸える場所の前を通るとママが、「きいたん、いまから息を止めて」とか言われて、息を止めて。タバコは体に悪いから、そういうところに近づいちゃダメみたいな感じとかもあった。 ――どういうタイミングで“告白”したんですか。 田中 高校の説明会の日です。お母さんと2人で行って、進路を決めていかなきゃいけないじゃないですか。お母さんは、私がプロレスをやりたいっていうのがわかっていながらも、大学をすごく勧めてきたんですよ。大学を出てからプロレスラーになられる方もいらっしゃるけど、自分はもう1日でも早くプロレスラーになりたいっていう気持ちがすごく強かった。お母さんから、「大学のことを考えるとこの学校がいいんじゃない?」って言われても、まったく何も頭に入ってこない。 ――お母さんも、娘の興味をプロレスから逸らそうと必死だったんですね。 田中 ですね。ピアノをずっと習っていて得意だったので、音楽コースのある高校に入って、ピアノで推薦がもらえるっていう話もあったんですけど、そうすると音大に進まなきゃいけない。お母さんはたぶんそこに行ってほしかったんですよ。すごく素敵な学校だし、将来は音楽の道でって思ってるんだろうなってわかったんですけど……。私はピアノも好きですけど、プロレスしか考えてなかったので、「早く言わなきゃ」って。 部活動紹介も一緒に見てて、いままでは格闘技なんてやったこともなかったのに、「空手部に入りたい」って言ったんです。そしたらお母さんが、「空手? プロレスやりたいんじゃないでしょうね」って言って、「もうこれは言うしかない!」と決めて、勢いで言いました。車のなかで言ったんですけど。
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