名古屋・河村市長「私は河野さんの部下ではありません」 マイナ巡る総裁選遊説での発言に反発
名古屋市の河村たかし市長は17日、市役所で定例記者会見に臨んだ。自民党総裁選に立候補している河野太郎デジタル相が名古屋市内での遊説で、同市のマイナンバー制度への対応を巡り「市長を代えて」などと発言したことに言及。「地方自治に真っ向から反しますよ。私は河野さんの部下ではありません」などと反発した。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2024年9月17日)
「根源的に頭の中が管理主義」と大臣を批判
河野デジタル相は総裁選の地方遊説初日の14日、他の候補8氏とともに名古屋入り。担当大臣として取り組むマイナンバー制度に言及した際、名古屋ではマイナカードでコンビニでの住民票交付などができないとの声が自身の元に届くと「市長を代えてください」と返事をしていると発言した。 これに対して河村市長は、マイナンバー制度に反対してコンビニ交付を導入してこなかったが、マイナカードを持ち歩かなくてもスマホなどでコンビニ交付できる仕組みとなったため、2026年度中にサービスを導入する準備をしていると強調。「ちゃんと下から上がっとるんけ(そういう)情報。名古屋は実はカードをやめるなら(制度に)参加しますと言っておりますよ」と首を傾げた。 その上で「根源的に頭の中が管理主義。大臣が上におって名古屋市長は部下と、名古屋市は下請けだと、そういうふうに思ってみえるんじゃねえか」などと批判した。
歌手デビューは「公務」の位置付けと強調
自ら作詞した楽曲『何をやってもしかられる』で歌手デビューをしたことには、「減税のことも言っとるし、名古屋も面白えぜと、名古屋の言葉も面白えでしょということを世間様に広げようとしとる」として「公務」との位置付けを示した。 総裁選後の衆院解散も取り沙汰される中で選挙との関係を問われると「解散はいつあるか分からんしね。ああいう歌を歌ったそのタイミングによっては選挙と重なるわけで、たまたまそうなったということ」との見解を述べた。 (関口威人/nameken)