電気自動車の「Gクラス」が日本上陸! 「G580」は「AMG G63」を超えたのか!?
BEVならではの走破能力
新しい電気のゲレンデヴァーゲン「メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジー」は「メルセデスAMG G63」を超えたのか? というお題を編集部からいただいた。へ? そんなことあるわけないじゃん。G63はメルセベス・ベンツのアイコン、究極のオフローダーなのだからして。 【写真】エンジン車とはどこが違う? 「G580」の写真をもっと詳しく見る(9枚) だが、G580の新機軸を確認して驚嘆した。その場でグルグル回っている!? 「G-TURN(ジーターン)」なる新用語はこれであったか……とハタと理解した。いわゆるタンクターン。戦車のようにその場での自転ができる。それもG580の場合は360°ターンを2回連続で720°。目が回っちゃうかも。 かたちは1979年発表のゲレンデヴァーゲン、すなわち現在のGクラスとほとんど同じ。なのに中身はラダーフレームからして新設計。前後左右それぞれに独立制御のモーターを持っている。左右の車輪を逆回転できるからG-TURNなんて荒技ができるのだ。「G-STEERING(ジーステアリング)」という、25km/hまでの低速で、内輪と外輪で回転数を変えることにより、小さく曲がる能力も持っている。どちらもオフロード以外での使用をメーカーは禁じているけれど、SNS映えすること疑いなし。 モーターにはそれぞれローレンジが付いていて、「オフロードクロールファンクション」なる、大きな凸凹路面もなんのその、という踏破力を備えている。4つのタイヤを自在に動かすことができるから1輪や2輪、接地していなくてもヘイチャラである。水深850mmの渡河能力もある。これは内燃機関版の「G450d」を150mm上回っている。 モーター1基の最高出力と最大トルクはそれぞれ147PSと291N・m。4基合わせて587PS! 最大トルクは1164N・mもある。G63の4リッターV8ツインターボは580PS、850N・mで、ISGのモーターが20PSと208N・m。G580の4つのモーターは、4リッターV8以上の最高出力を誇り、最大トルクは、ISGと単純に足したG63の1058N・mを100N・m以上超えている!