東レアローズ静岡、東京グレートベアーズに勝って新リーグ開幕に弾みをつける。SVリーグ プレシーズンマッチ
「大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)」の記念すべき開幕が9日後に迫るなか、この日は代々木第二体育館で、昨季Vリーグディビジョン1男子で、最多入場者数を記録した東京グレートベアーズと、同リーグで昨季3位の東レアローズ静岡が対戦した。
昨年7位で惜しくもファイナルステージ進出を逃した東京GBは、就任2年目のカスパー・ヴオリネン監督の下、今年は新リーグでの更なる躍進を目指すシーズンとなる。
一方、阿部裕太新監督体制下で新リーグの開幕を迎える東レは、ブルテオンからレンタル移籍で加入したセッターの新貴裕など、鍵となる新戦力に注目が集まるなか、4セットの特別ルールで行われるこのプレシーズンマッチに臨んだ。
第1セットは、東レが開始直後に相手のミスにより2点を連取すると、さらにはネット際の競合いからのブロックポイントなどで得点を重ね、4連続ポイントで序盤の主導権を握る。
一方、東京GBはマチェイ ムザイのスパイクでこの試合の初ポイントを奪って応戦する。この後、第1セットは互いにポイントを重ね、東レが12-10と2点リードでテクニカルタイムアウトを迎えた。その後は両チームとも譲らず、連続ポイントがない展開が続くなか、スコア23-23でセット終盤に突入する。
それでも東レは一貫して相手にリードを許すことなく、目まぐるしい攻防が続いたラリーの末、山田大貴のスパイクがブロックアウトを誘い、24-23として最初のセットポイントを握る。その後、東レは26-25と3度目のセットポイントを迎えた場面で、山田のサービスエースが決まり、第1セット終盤のシーソーゲームに終止符を打った。
第2セットも東レが先制ポイントを奪うも、その後、東京GBは連続ポイントで4-3と、この試合初めてポイントで先行する。すると、試合の流れを引き寄せた東京GBは、6-5から柳田将洋のブロックと、同じく柳田のフェイントプレーで8-5とリードを広げる。第1セットと打って変わり、強いサーブが入り始め勢いに乗る東京GBは更にリードを広げ、12-8としてテクニカルタイムアウトを迎えた。