JR中央・総武線「三鷹駅」には何がある? 実は太宰治ファンの聖地、常に文化が“新陳代謝”し続ける街
◆こまやかな新陳代謝を続ける三鷹駅
三鷹駅では2024年12月にニュースポットがオープン予定です。それがこちらの温浴施設「FLOBA(フローバ)」。取材時点では工事用の幕に覆われていました。 こちらは「複合型居場所施設」だそうで、ラウンジスペースやカフェ&ダイニングも充実。ちょっとしたノマドワークなど、お風呂以外でも長時間過ごしたくなる施設になりそうです。 新しく登場するものがあれば、去っていくものもあります。三鷹駅西側の広大な車両基地にまたぐ「三鷹跨線(こせん)人道橋(跨線橋)」は、1929年に建設された大掛かりな鉄橋で、太宰治がここを好んで訪れていたほか、多くの鉄道ファンに愛され続けたスポットです。 現在は老朽化のため封鎖されており、2025年8月までに撤去とのことですが、多くの文豪達の足跡が現在も語り継がれているように、この跨線橋の思い出も人々の中に永く残ることでしょう。 JR三鷹駅周辺は買い物スポットとして栄えており、多くの文豪たちによる深い文化的土壌があるだけでなく、新しい世代やさまざまな個性を持つ人々に対する住みやすさ・ホスピタリティの向上など、未来に向けて細かな発展と改良を続けている街です。もしも太宰治や山本有三が現在の三鷹駅周辺に住んでいる現代人だったなら、彼らがどんな小説を書いていたか気になりますね! この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール 都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。
デヤブロウ