マルコ博士「ユウキとどこまで戦えるのか」今季終盤6レースに参戦、ローソンは対角田裕毅が評価基準と明言|F1
レッドブルのアドバイザーであり、同グループの重鎮ヘルムート・マルコ博士が、第19戦アメリカGPより今季終盤6レースについて、VCARBのドライバーセットが角田裕毅&リアム・ローソンへ変更となったことについて見解を述べている。 ダニエル・リカルドは昨季のハンガリーGPよりアルファタウリ(現VCARB)のレギュラードライバーとなっていたが、第18戦シンガポールGP終了後の9月26日に、VCARBはリカルドが離脱し、ローソンにドライバーをスイッチすると正式発表した。 マルコ博士は『Speedweek』に寄稿しているコラムを通じて、ローソンのレギュラードライバー昇格についてこう述べている。 「ローソンはレーシングブルズのドライバーとして、チャンピオンシップ残り6ラウンドに出場できるようになった。彼はユウキに対してどこまで戦えるのかが明確な評価基準となる」 「そのうえで次に何が起こるのかを見てみよう。ローソンはこれまでのカテゴリーで示してきたように、F1にふさわしいパフォーマンスを披露しなければならない」
昨季はオランダGPのFP2でリカルドが負傷したため、そこから5戦はローソンが代役を務めた。当時はリザーブとしてピンチヒッターという役回りだったが、今回はレギュラー昇格ということで厳しい評価基準を設けたようだ。 「レッドブルのジュニアチームには、他にもアユム(岩佐歩夢)やイザック(アジャ)のような、力を持った後輩がいる。彼らも控えているからね」 マルコ博士はアブダビGP終了後に行われるという話のあった、ルーキースプリントで若手ドライバーたちの力を見るつもりでいたようだ。だが後日、このポストシーズンイベントは開催見送りされることになっている。 今季はフェラーリとハースでオリヴァー・ベアマンが、ウィリアムズでフランコ・コラピントが存在感を示した。若手の奮闘にマルコ博士は感銘を受けていた模様だ。 「ベアマンやコラピントのグランプリ出場によって、若手はF1で戦う準備ができていると明確に示された。シートの空きがないという事情もあるが、F1昇格のために若手を3~4年も待たせるような方針のチームは、古い哲学であり時代遅れだと思う」 「レッドブルレーシングが過去に何度もやってきたが、メルセデスも若手ドライバー(アンドレア・キミ・アントネッリ)を採用したわけだからね」