日鉄物流がタイ現法2社事業統合
日鉄物流は7日、タイの現地法人「Siam Nippon Steel Logistics」(SNL)と「Nippon Steel Logistics(Thailand)」(NSLT)を昨年12月27日に事業統合したと発表した。 NSLTを存続会社とし、資本金は3千万バーツ(約1億3500万円)。日鉄物流49%、日鉄物産と岡谷鋼機の同国現法が各25・5%の比率で出資し、バンコク本社をはじめ6拠点、約300人の体制で始動している。 同国では、鉄鋼製品や工場設備などの重量物を中心に、SNLは輸出入の通関業と海上・航空輸送関連事業、NSLTは倉庫業とトラック輸送事業を展開してきた一方、ASEAN域内や、中国、北米を含む日本以外の第三国に対する輸送の要望もあり、タイ発着の輸出入・国際輸送やクロスボーダー輸送を拡充。これまで培った輸送ノウハウを活用し、自動車部品や生活雑貨の輸送を手掛けるなど、事業領域を広げてきた。 今後は輸出入の通関から輸送・保管にかけての物流サービスが一体となった営業体制に移行。より顧客の目線に立った提供を通じて、物流サービスの対応力や競争力を強化する。