豪快なシーフードプラッターが名物! 学芸大学にある注目の地中海イタリアン
シーフードプラッターに合わせるおすすめは、南仏ラングドック地方の白ワイン。「この産地のワインは海沿いに畑があり、海からの潮風で円みのあるミネラル感があるのが特徴。魚介類にはぴったりですよ」と入江さん。レモンやハーブの爽やかさと塩味のあるミネラル感が魚介類やラビゴットソースにマッチしていた。生に近い魚には、海の近くで造られたミネラル感のある爽やかな白ワインを合わせてみるのが正解だ。
季節のフルーツとブラータチーズ✕白ワイン
イタリアンらしい前菜としてもう1つのおすすめは、季節のフルーツとブラータチーズの組み合わせ。季節のフルーツはいちじくとアメリカンチェリーが添えられていた。時期によっては、イチゴやマンゴー、桃が用意されている。
こちらの一皿のポイントはイタリア産のブラータチーズ。芳賀シェフがチーズのおいしさをたっぷりと味わってほしいと、通常よりも大きなタイプを見つけたそう。チーズを割ると、ミルキーな中身がトロトロッと溢れてきた。
ブラータにペアリングしたいのは、イタリアのトレッビアーノ主体の白ワイン。「こちらのワインは果実のふくよかさがあって、チーズにマッチします。いちじくの甘みやアメリカンチェリーの酸味にも、しっかりしたタンニンで応えてくれます。とはいえトレッビアーノ主体なので、すっきり感もあって、チーズのまろやかさとフルーツの甘みをさっと流してくれます」と入江さん。色がしっかりと出ているとおり、1週間ほど果皮とともに発酵させてある白ワイン。チーズやフルーツの入った一皿には、フルーティーな白ワインがマッチ。ミネラル感のある白ワインとはまた違った白ワインの豊かさが楽しめる。
しらすとカラスミのパスタ✕リッチ白ワイン
締めのパスタも海の幸を使った「しらすとカラスミのアーリオ・オーリオ」を食べたい。「シンプルにしらすとカラスミの塩味だけで仕上げたパスタです。素材のうまみを味わっていただくため、カラスミは塩分控えめなタイプをたっぷり使っています」と芳賀さん。
また、しらすは芳賀さんが鎌倉在住なだけあって、目利きもきびしい。「しらすは生よりも、炊きたての釜あげのほうが甘みがあっておいしいですね。しらすはその時期で一番おいしい産地のものを使っています」と素材を厳選していることを教えてくれた。