勝負ギアは3本のUT「マーベリックMAX」 政田夢乃は160~180ydを“7yd刻み”
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン◇利府GC (宮城)◇6638yd(パー72) 【画像】ドロップして止まったボールが動いてペナルティエリアに… 昨年、5度目の挑戦で念願のプロテストに合格した政田夢乃。今季は限定的な出場権の中で着実に成績を残し(現在メルセデスランキング56位)、来季シード権(同50位以内)まであと一歩のところまできている。時おり優勝争いにも絡むなどその存在感を示しつつある。いったい、どんなクラブを使っているのか。 「ドライバーは220ydしか飛ばないんです」。女子ツアーのセッティングだと2打目に160~190ydが残ることが多く、そのゾーンが彼女の主戦場になる。「ちょうど6、7番アイアンからユーティリティまでを使うことが多い。この辺の精度が私にとっては特に大事」と勝負どころを理解している。
3本の「マーベリック MAX」ユーティリティを入れていて、「4Uが183yd、5Uが175yd、6Uで168ydです」と実に1yd単位でキャリーの数値を把握している。 「ことしは朝の練習場でもGC4(弾道測定器)を使って、その日の数字を頭に入れておくようにしています。普段からこの距離のゾーンの打ち分けは特に練習量が多い」 UTの下に入れる「Xフォージド」アイアンは6番で160yd弱。そこから下の番手はだいたい10yd刻みで距離の階段を作っている。 「ドライバーのヘッドスピードは40m/sぐらい。私は飛ぶほうじゃない。自分のプレースタイルと向き合ったら、やっぱり2打目の精度を見直さないと」とやることは明確だ。
元々シーズン序盤は、キャロウェイの新しいユーティリティを使っていたが、「アイアンっぽい感じで良かったのですが、ちょっと難しくて…。自分でも意識しないような右のミスとか出てしまった。やっぱり球を拾ってくれそうな使い慣れたやつに戻そうって」。 今季レギュラーツアー初戦の5月「リゾートトラストレディス」で「マーベリックMAX」に戻し、8位タイフィニッシュ。その後もトップ10に3回入るなど、クラブチェンジにあわせるように成績は右肩上がりになった。 ドライバー「パラダイム Ai スモーク ◆◆◆」もアイアン「Xフォージド(2024)」、ウェッジ「JAWS FORGED」も開幕のころから変わっていない。 「私はあまりクラブをすぐに替えられるタイプじゃないんです。一度決めたら使いっぱなしという感じですかね」。飛距離こそないものの、虎視眈々とピンの内側を攻める。シーズンは残り9試合、台風の目になるか。