石川遼がいくら勝っても男子ツアー人気回復につながらない…大会最多4勝目、ツアー通算20勝目
【三井住友VISA太平洋マスターズ】 首位と1打差の2位発進の石川遼(33)が18番のバーディーで劇的な逆転勝利。今季2勝目を挙げた。 【写真】試合ガタ減り、選手クーデター未遂…“不毛の8年”で晩節汚した青木功JGTO前会長 年間複数回優勝は3勝した2019年以来5年ぶり。大会最多の4勝目は、ツアー通算20勝目と節目のVになった。 今大会は国内屈指の人気トーナメントで、23年大会は昨季の男子の年間最多ギャラリー数(4日間で2万3569人)を記録。今年はそれを上回る2万7449人のファンが集まったが、国内男子ツアーの人気回復にはなかなかつながらない。 「予想外だったのは、先月の日本オープンでしょう」と、ある大会の関係者が続ける。 「日本オープンは国内最高峰の大会です。しかも今年は、日本ゴルフ協会(JGA)創立100周年ということで、JGAのホームコースともいえる東京GC(埼玉)で開催された。都心からも近く天候にも恵まれたが、ギャラリー数は昨年(大阪・茨木CC)を6000人以上も下回る1万5677人。石川は今年、選手会主催の大会で、ツアーで初めて試合中にピンマイクを装着してプレーするなど人気回復のために頑張っているが、日本オープンのギャラリー数には関係者もショックを受けていました」 ちなみに9月に行われた日本女子オープン(茨城・大利根CC)のギャラリー数は、前年より5000人以上減っても2万人を超えていた。 男子の次戦ダンロップフェニックス(宮崎・フェニックスCC)には2年連続で松山英樹(32)が出場する。 「やはり松山効果は大きく、昨年の大会は前年比約1万人増の1万7658人だった。松山と石川が優勝を争う展開になれば今年一番の盛り上がりを見せるとは思いますが、でもそれは松山人気による一過性のもので、男子ゴルフの人気回復につながらないのが悲しいところです」(前出の関係者) 人気者の石川がナンボ勝ってもファンは戻ってこないのか。