キャンプ道具はコンパクトより楽さ おすすめの道具4選
肌寒くなってきた時期の服装は?
山下:10~11月ごろの季節は肌寒くもなってきて、どんな服装をすればいいですか。 山城:朝と日中、夜で気温が違うので、重ね着できる服装がおすすめです。少し寒くなったらパーカーを着て、さらにダウンジャケットと、前開きの服が便利です。 山下:真冬はどうしていますか。 山城:電熱線が入っているダウンベストがすごくおすすめです。
おすすめキャンプスポット
丸子橋焚き火ナイト 山下:服装と道具がそろったら、どこへ行こう。ということで、おすすめスポットもおうかがいしていきます。まずは、多摩川河川敷の「丸子橋焚き火ナイト」で、連載でも紹介いただきましたね。 山城:普段は一般に開放されている公園で、不定期で「丸子橋焚き火ナイト」というイベントが開催されています。この日だけ焚き火もできるし、テントも張れます。焚き火台や椅子を借りることができるので、手ぶらで行って都心で焚き火をする体験ができます。お試ししてみたい方におすすめです。 大岳キャンプ場 山下:続いて、都内にある東京都あきる野市の大岳キャンプ場です。 山城:都心から車で1時間半くらいと比較的近場のキャンプ場です。都内ということで、ハードルも低いかなと思いおすすめに入れました。都内でもしっかり自然があり、トイレも奇麗です。トイレは大事なポイントで、どんなに絶景のキャンプ場でも、トイレが汚いと行きたくないです。 negura campground 山下:最後は少し足を伸ばして、negura campground。ここはどんな場所ですか。 山城:静岡県函南(かんなみ)町にあるキャンプ場で、とにかく絶景なんです。駿河湾と函南町の夜景と富士山が一度に見えて、かなり贅沢な体験ができると思います。大手キャンプサイトに掲載されていないので、予約しやすいかもしれません。
女性のソロキャンプでのキャンプ場選び
山下:最後に事前に募集した質問の中からいくつかお聞きしていきます。「女子のソロキャンプにおすすめのキャンプ場は?」ということで、先ほどトイレの話もありましたが、どのようなものがありますか? 山城:一番心配なのが防犯面だと思います。キャンプ場を調べる時に、キャンプ場の管理人さんが24時間体制で待機してくれているキャンプ場なのかは大事です。チェックインの時に、1人で心配であることを伝えておくと、見回りを強化してくださったりもするので、そういった選び方ができるかなと思います。 山下:大事なポイントを教えていただきました。ありがとうございます。続いて、「ソロキャンプとグループキャンプ、楽しみ方の違いは?」。こちらはいかがでしょうか。 山城:ソロキャンプの時は自分だけの時間なので、たまにはデジタルデトックスでスマホをオフにして、本を読むなどの自分だけの時間が過ごせることが一番の魅力だと思います。グループキャンプの時は、キャンプ好きのお友達と行くと、情報収集ができる楽しみがあります。どんなキャンプ道具を使っているかや、テントの中をどういう風に配置しているかというのを見せ合うこともできます。あとは、食べる人がたくさんいるので、ソロの時にやらないようなパーティーキャンプ飯が作れます。 山下:ありがとうございます。お話を聞いて、キャンプを始めてみようかなという方もいらっしゃると思うので、最後にみなさんへひと言お願いします。 山城:キャンプは競技でもないですし、正解があるわけでもないです。あまり自分の中でハードルを上げすぎずに、失敗しても忘れ物をしても、それが楽しい思い出になるので、安全に楽しむっていうことだけを大事にして、気軽に始めていただけたらなと思います。 文・写真:&編集部 ■著者プロフィール 山城さくら 1988年静岡県生まれ。BRIGHTLOGG,INC.に所属し、さまざまなブランドデザインのディレクションに関わる。個人ではキャンプ好きが講じ様々なメディアでコラムを執筆。また、タフティングという技法を用いたラグ製作を行っており、オーダー製作や企業とのタイアップ製作を行っている。週末はたいてい山にいる。
朝日新聞社