篠塚和典が考える坂本勇人のベストな起用法は? リーグ優勝を狙う巨人打線のポイントを語った
【篠塚氏が考える内野のベストな布陣】 ――ちなみに、打率.241の坂本勇人選手の状態はどう見ていますか? 篠塚 それは、みなさんが見ているとおりですよ。本人も何かを感じてるかもしれないしね。ただ、バッターボックスに入ってピッチャーと対戦する形は普段と変わりませんし、状態が上がらないのはメンタルの問題なのかもしれません。35、36歳は踏ん張り時の年齢なんですよ。ここで踏ん張れば、40歳ぐらいまである程度の数字を残していけると思いますし、いい時の感覚に戻していってほしいなと。 ――内野の布陣についてお聞きしたいのですが、篠塚さんが考えるベストな布陣は? 篠塚 勇人のバッティングの状態がよければ、守備面からもサードが坂本、ファーストが岡本和真、セカンドが吉川尚輝、ショートが門脇誠で組みます。勇人の状態が悪ければ、サードに岡本を入れて、ファーストは大城卓三にします。ときどき門脇をサードに入れて、ショートに泉口友汰を入れたりもしていますが、それだと守りはそこそこでも打撃力が落ちてしまう。ただ、大城の状態もあまりよくないんですよね。 ここ最近は2番、3番、4番が安定しているので、5番がしっかりしないと4番の岡本が歩かされてしまう。3番に定着しているモンテスが今の状態であれば「5番に入れても面白いかもしれない」と思っていましたが、(9月10~12日の)広島戦との3連戦では5番で出場していましたね。そうなると、3番をどうするかという問題が出てくるのですが......。 ――状態がよければ、5番は坂本選手がベスト? 篠塚 勇人がしっかりすれば打線に厚みが出るんですけどね。ただ、打てる・打てないは別として、勇人が打線にいると相手は嫌だと思います。それだけの雰囲気を持っているし、相手からすれば「(調子が悪くても)いつかやられちゃうんじゃないか」という気にさせられる選手。少し状態が悪くても5番に置いておいてもいいんじゃないか、と個人的には思います。