一般向け接種はいつ頃に? ワクチン準備の「現状」は
●一般向けは「まだ何とも言えない」
気になるのは、一般向けの接種はいつ頃になるのか、です。接種順位によると、高齢者の次は「基礎疾患のある人や高齢者施設などの職員」で、一般国民は最後になります。 この日の記者会見でも、一般接種の時期について質問が出ました。それに対して河野担当相は率直にこう説明しました。 「まだ現時点で高齢者の接種にどれくらい(時間が)かかるか。もう少し自治体の準備状況が見えてこないと何とも申し上げられない。少々お待ちいただきたい」 今後の接種日程について「いまは(ワクチンの)供給スケジュールが日程を大きく左右している」と説明。ワクチンの供給状況が見通せない中で「自治体が一番必要としている供給スケジュール、高齢者への接種開始の日程をなかなかお伝えできないのはもどかしく思っている」と市町村に対して陳謝する場面もありました。
●今年前半までに「ワクチン確保目指す」
政府が策定したコロナ対策の基本的対処方針には、今年前半までに「全国民に提供できる数量の確保を目指す」と記しています。河野担当相は、これは接種ではなく確保に関する記述であり「この方針は変わらない」としました。 ワクチン供給をめぐっては、すでに承認されたファイザー社のほか、米モデルナ社、英アストラゼネカ社とも契約を締結しています。 一方で「予防接種もかつての義務から努力義務に変わり、大きな集団接種を自治体が経験していない中で、すべての自治体にお願いしているので、おそらくこれから先もいろんな事が起こる。大きな地震もあったし、今後も災害は起きるだろう」と、かつてない規模の大プロジェクトゆえにさまざまな理由で計画通りに接種が進まない可能性にも言及しました。 それに対して「いかに何かが起きたときに対応できるか。その問題だと思っている」と想定外の事態にも柔軟に対応していくと強調しました。