移籍失敗…? Jリーグで苦戦する欧州出戻り選手(4)バルサ移籍でキャリア暗転…。近年はプレーすら困難
近年、多くの選手が海外へと活躍の場を移している。その一方で、海外から日本に戻ってくる選手も多い。今夏にも本間至恩や林大地といった選手がJリーグに戻ってきた。しかし、海外でプレーしていたからといって、全員が再びJリーグで輝けるとは当然ながら限らない。今回はJリーグで苦戦する欧州出戻り選手を紹介する。(成績は「transfermarkt」参照)
MF:安部裕葵(あべ・ひろき) 生年月日:1999年1月28日 前所属クラブ:バルセロナB(スペイン) 現所属クラブ:浦和レッズ 今季リーグ戦成績:出場なし 瀬戸内高校から鹿島アントラーズに加入した安部裕葵は、ルーキーイヤーにリーグ戦13試合出場を記録すると、翌シーズンはベストヤングプレーヤー賞を受賞。プロ3年目となる2019年にはジーコら鹿島の名だたる名選手が継承してきた背番号10を背負った。 さらに同年には東京五輪世代を中心に構成されたコパ・アメリカの日本代表メンバーにも招集され、デビューを果たす。そして大会終了後にバルセロナBに完全移籍を果たすなど、誰もが名手への階段を駆け上がっていると信じて疑わなかった。 しかし、度重なる怪我によって、彼のキャリアは転落していく。2020年冬に負った大腿二頭筋の怪我が尾を引き、復帰直後も再発を繰り返した。結局、怪我の影響で2020年以降まともにプレーすることが出来ないまま、バルセロナとの契約満了を迎えることとなった。 フリーとなった安部は昨年の夏に浦和レッズへと加入。しかし、浦和のユニフォームでプレーする姿を未だサポーターに見せることはできていない。能力は間違いないだけにもう一度そのプレーを見せてほしいところだが、果たして完全復活の時はやってくるのだろうか。
フットボールチャンネル