「“義理の父親”と一緒にお風呂に入れば?」10歳のとき性的虐待を受けた女性。実の母親に打ち明けた結果…衝撃の一言
母親に訴えるも、返ってきた「まさかの一言」
母、兄、そして小学生の弟も一緒に住んでいるので、家で継父と二人きりの時間は少ない。家族は継父の行いに気が付いていたのか、どう思っていたのだろうか。 「実は一緒に住み始めてしばらく経ったときに、母親に訴えたんです。それまでは、なんでも悲観的に考えてしまっていて『自分が悪いからこんなことになっているのにお母さんを悲しませちゃいけない』と思って我慢していました。でも義理の父親からの行為が続いたことで精神的にあまりにツラくなって、大泣きしながら相談したんです。『こんなことしてくる人と一緒にいたくない』って」 生みの親であり、育ての親でもある実の母親。その人が味方であると信じて一世一代の告白をしたが、返ってきたのは優しい言葉ではなかった。 「そうしたら顔を真っ赤にして怒り始めて、髪の毛を思い切り引っ張られながら、『スキンシップでしょ! そんなことくらい我慢できなくてどうするの!』『悲劇のヒロインぶるんじゃない!』など怒鳴られ続けました。ようやく話すことができた苦しい想いを受け取ってもらうどころか、精神的に打ちのめされてしまい、とても屈辱的で、寂しくて……。もうこの世から消えてしまいたいと思うようになりました」
ネット上に書き込んで救いを求めるも、逆効果に…
「私なんか生まれてこなければよかった」「私がダメだから、みんなに嫌われちゃうんだ」と物心ついてからずっと思わされた彼女は、母親という拠り所を失い、生きることにネガティブになり、よくないことを考え始めていた。それでも彼女は誰かわかってもらえる人に出会えることを諦められなかったという。 「リアルの知り合いで、こんなことを話せる人はもういませんでした。学校ではいじめを受けていたりもしたので、『みんなから嫌われている可哀想な子』とか、『だから嫌われるんだよ』と思われるのが怖かったんです。だから、ネットの相談できる場所に継父の性的虐待のことを書き込んでみることにしました」 話を聞いてくれるだけでいい、そんな気持ちはここでも実らなかった。「おじさんとも、そういうことしてくれる?」「お父さんが羨ましいな~、なんちゃって」といった心ないコメントやダイレクトメールが届き、精神的にいよいよ本当に追い詰められたという。 「このままではどうにもならず、信頼できそうな人だと思って相談したのが当時の担任の先生でした。女性の先生で、初めて私の話の一つ一つを受け入れてくれた人です。学校のいじめのこと、継父の虐待のこと、母が味方じゃないこと……。『あなたは何も悪くない』と力強く言ってくれたことが何よりの救いでした」