【40代・50代は知っておきたい】災害備蓄用の水や食料、どう保管するのが正解?
水は容量ごとに3種類用意しよう
さらに2Lのペットボトルだけではなく、500ml、1L、2Lと3種類の容量で用意しておくのがおすすめ、と辻さん。 「水は一人当たり1日3Lと言われますが、これは2Lペットボトルなら1本半。でも半分余らせて使うのって、人の心理として意外と難しいんですね。2本使い切ってしまって、その積み重ねで結局足りなくなる、ということが予想されます。2L+1Lとか、2L+500ml+500mlとか、小分けにしておくほうが3Lをきっちり守りやすいと思います。 また、2Lのペットボトルだとバラしてもそれなりに大きいので場所を取りますが、500mlなら家具の隙間などさまざまな場所に置けるという利点も。我が家では本当にいろいろな場所に置いているので、引っ越しの際に業者さんから『いろんなところから水が出てきますね~』と驚かれました(笑)。 試しに、一人当たり1日3Lの水で生活する、という実験をしてみるのもおすすめです。水の大切さがわかると同時に、どうやったら水を極力使わないですむか、といった工夫を考えるきっかけにもなりますよ」
【教えてくれたのは】 辻 直美さん 国際災害レスキューナース。一般社団法人育母塾代表理事。1991年、看護師免許取得。1993年「国境なき医師団」の活動で上海に赴任。帰国後、阪神・淡路大震災で実家が全壊したのを機に災害医療に目覚める。以降、国際緊急援助隊医療チーム(JMTDR)において国内外の被災地で活動。現在はフリーランスのナースとして講演、防災教育、被災地支援活動を行う。『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社)ほか、防災関連の著書多数。 イラスト/ミヤウチミホ 取材・文/遊佐信子