出さなきゃよかった…。マンU退団で化けた元アカデミー選手(3)世界最高のDFへ! CL決勝では2度も古巣撃破
プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドは、「ファギー・ベイブス」に代表されるように古くから選手の育成で広く知られている。一方で、トップチームで出場機会を得られないまま退団し、他クラブで飛躍した選手も多い。今回は、様々な理由でマンチェスター・ユナイテッドを離れ、覚醒したアカデミー出身選手を紹介する。
DF:ジェラール・ピケ(元スペイン代表) 生年月日:1987年2月2日 所属クラブ:現役引退 在籍期間:2004年7月~2008年7月 言わずと知れた稀代のディフェンダーもマンチェスター・ユナイテッドで若き日を過ごした選手の1人である。 元スペイン代表DFジェラール・ピケは、2004年に当時所属していたバルセロナのカンテラ(下部組織)からユナイテッドへ移籍することを決断した。イングランドでのデビューシーズンとなった2004/05シーズンは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)1試合を含む公式戦3試合に出場。このシーズンのほとんどをリザーブチームでプレーすることになったとはいえ、シーズン途中にクラブと新たな契約を結んでいることから、将来を大きく期待されていた選手だったことが分かる。 ピケは2006年にレアル・サラゴサへ期限付き移籍という名の武者修行を経験すると、2007/08シーズンにユナイテッドに復帰。同シーズンにアレックス・ファーガソン監督の下でプレミアリーグ優勝とUEFAチャンピオンズリーグ制覇を手にした同選手は、2008年に古巣であるバルセロナへ完全移籍を果たした。 その後、ピケが歩んだキャリアは多くの人がご存じのはずだ。同選手はスペインを代表するセンターバックへと成長を遂げ、バルセロナとラ・ロハ(代表の愛称)に黄金期をもたらした。ピケがバルセロナで獲得した3つのCLトロフィーのうち、2つが決勝でユナイテッドを倒して手に入れたものというのは、何とも不思議な巡り合わせである。
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