自民党総裁選…徹底分析「候補者たちの夏」前編
注目③ 高市早苗(63) 【出馬に意欲】
●最新コンディション テレビ番組などでたびたび出馬への意欲を示してきた高市経済安保相。先月30日に「総裁選出馬の意向」が一部で報じられると、「『高市早苗潰し』が目的と思われる記事」と自身のXで猛反発。2日の会見では、出馬について「お答えするような場ではない」と明言を避けた。周辺の議員は「意欲は当然あるが、閣僚なので動きが取りづらい」と話す。 ●ストロングポイント 高市氏は、党政調会長、総務相などを歴任し、経済安保相として、5月には「セキュリティー・クリアランス法」を成立させるなど実績を築いてきた。初挑戦となった前回の総裁選では、故・安倍元首相の後押しを受け、獲得した議員票は114票と2位になった。最新の世論調査では、次の総裁候補として4位につけるなど、岩盤保守層を中心に根強い人気を誇っている。高市氏周辺の議員は「安倍元首相と思想を同じくし、これからの日本を立て直していける」と評する。保守系議員の支持を固め、支持拡大を狙う戦略だ。 ●ウィークポイント 高市氏は去年11月、勉強会「『日本のチカラ』研究会」を立ち上げた。総裁選に向けた準備とみられているが、毎回の出席者は総裁選出馬の推薦人に必要な20人に満たない。勉強会に出席したベテラン議員は「前回は安倍さんから頼まれたから支持したが、次はわからない」と悩んでいる様子。一方、前回支持した議員の1人は「今回は担ぐことはない」と本音を明かす。安倍元首相という後ろ盾を失った総裁選。まずは出馬に必要な推薦人を確保できるかどうかが当面の課題だ。 早くも熱を帯びる、自民党総裁選「夏の決戦」。日本テレビは最新状況を伝え続けます。