スーパーのお米がいつもより800円も高い! クレカ払いなので来月の食費が上がりヒヤヒヤ……赤字家計にならないために気をつけることとは?
米不足により米の販売価格が上がっています。食べ盛りの子どもがいる家庭では、お米の値上がりも影響が大きいことでしょう。物価高などにより家計管理が難しい昨今、赤字家計にならない方法を確認してみましょう。
いくらか知っていますか? 年間のお米代
“令和の米騒動”などと言われていますが、スーパーの棚からお米がなくなりパックご飯も「おひとりさま1点まで」の表示。お米がないと、こんなに不安なものかと思い知りました。そして新米が入荷したものの、値上がりはやむなしといったところでしょうか。これまで数々の食料品が値上がりしてきましたので、人件費や輸送費を考えるとお米の値上げに関しては、皆さん納得しているかもしれません。 最近の値上がり状況を踏まえて、家計支出の中で食料品の占める割合などが気になります。家計調査の年別の推移を抜粋したのが下記の図表1です。 (図表1)
長いスパンで見ると食生活の多様化もあり米の金額は減っていますが、2024年は金額が増えることは必須と思われます。消費支出が減る中で食料品の支出が増えているのは、値上げが原因ということは、先行して値上げされているパンや菓子類の数字から読み取れます。ただ巣ごもり需要で消費が増えた菓子類ですが、その後も食料品に占める割合が多いのが気になります。 さて課題は家計のやり繰りについてです。 食料品以外の支出についても見てみます。お察しのとおり、節約のしわ寄せがくるのは洋服代と交際費です。図表2のとおり、この2項目は激減しています。コロナの影響を受けたことはいうまでもありませんが、変化した生活様式は元に戻ることなく、お金の使い方も変えてしまったようです。 (図表2)
お金の使い方は千差万別です。「わが家は使い過ぎ?」と心配になったら、年間の支出の予算を項目別に作ることが有効です。その上で月別に落とし込むのです。食費など日常的な支出は、さらに1週単位で管理すると実行しやすいと思います。そのような時、平均的な家庭の数字は参考になるはずです。 2000年に比べて消費支出が下がっていることから、節約志向の高まりが推察されます。食料品などの生活必需品が値上げしていることへの対抗処置として、洋服代や交際費を抑えています。このように時々によって柔軟に家計管理をすることが、うまく管理するコツです。