和田秀樹 積極的な<遠回り>のススメ。「まずは日常の遠回りチャンスを活用して…」すべての経験は何かに繋がっているのかもしれない
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「時には積極的に遠回りをしてみる」です。 【書影】専門医がすすめる、脳と心と体に効く暮らし方。和田秀樹『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』 * * * * * * * ◆時には積極的に遠回りをしてみる 人間は効率を求めがちです。 仕事においても勉強においても、効率よくこなしていくことは大切なことです。 でも、遠回りは案外悪いことではありません。 たとえば、学生のころにお金を稼ぐためにしたバイトの経験が、60歳の今、パートに出かけるきっかけになった。 本当は作家になりたかったけれど、進学を諦めて実家の居酒屋を継いだら、お店で出会った人たちのことをネタに小説を書くことができた。 なんてこともあるかもしれません。 意味がないと思えばそれまでですが、すべての経験は何かにつながっているかもしれないのです。 もちろん、無駄にするか、意味のあるものにするかは自分次第です。
◆日常にある遠回りのチャンス 日常にも遠回りのチャンスはたくさんあります。 一駅隣のスーパーに買い物に行く。 いつも自転車で行く道を歩いてみる。 缶詰の水煮大豆を買うのをやめて大豆を茹でてみる。 そんな小さな遠回りも悪くないですね。 ※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
和田秀樹
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